JR西日本傘下のJR西日本コミュニケーションズ(大阪市)は8月21日、AIを活用して制作した鉄道モチーフの服を販売すると発表した。開発には、主に繊維商品を取り扱う専門商社の豊島(名古屋市)と、アパレルブランド「DISCOVERED」を運営するディスカバード(東京都渋谷区)が協力。特急「スーパーくろしお」をイメージしたジャケットなどを展開する。
商品のデザインには、画像生成AIを活用。豊島が服の柄を自動生成するAIシステムなどの開発を通じて蓄積したデータと、DISCOVEREDが過去に発表した商品のデザインを組み合わせ、DISCOVEREDのデザイナーである木村多津也氏プロデュースのもと、アパレルアイテムを制作した。
特急「スーパーくろしお」をイメージしたジャケット「TRAIN LINE JERSEY JACKET」に加え、臨時特急「大山」がモチーフのTシャツ「Rebuild T-SHIRT」や、国鉄の電車「115系」のカラーを取り入れたTシャツ「Abstract T-SHIRT」、線路のレールのデザインをあしらったスエットシャツ「Railroad Tracks Muffler SWEAT」などを展開する。
価格は、Abstract T-SHIRTが2万5000円、Rebuild T-SHIRTが3万2000円、TRAIN LINE JERSEY JACKETとRailroad Tracks Muffler SWEATが5万円。9月3日から17日まで、ECサイト「ZOZOTOWN」内のZOZOVILLA「DISCOVERED」ショップにて、限定受注販売を予定する。
今回の企画は、JR西日本エリアの車両や路線図をIPとして活用する「鉄道IP」の展開の一環。歴史のある車両などをファッションアイテムに落とし込むことで「より幅広い層の方々に鉄道を楽しんでいただけることにつながるのでは」との思いから、JR西日本コミュニケーションズと豊島、ディスカバード3社の連携に至ったという。
【訂正履歴:2025年8月21日午後6時】記事掲載当初「商品のデザインには、豊島が開発したAIを活用」と記載しておりましたが、正しくは「画像生成AIを活用」でした。訂正いたします。
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