富士通は8月27日、複数のAIを連携させ、医療業務を自動化できる新システムを構築したと発表した。医療に特化したさまざまなAIエージェントを統括する「オーケストレーターAIエージェント」を、同社の医療向けサービス基盤に配置。さまざまな専門AIを柔軟に組み合わせて使えるようにする。
社会課題解決を目指す事業モデル「Fujitsu Uvance」の「Healthy Living Platform」上に、オーケストレーターAIエージェントを実装。パートナーの多様なヘルスケア特化型AIエージェントを組み込める。
例えば、患者との会話をもとに、オーケストレーターAIエージェントが受付、問診、診療科分類などの業務特化型AIエージェントや業務アプリを連携させ、複雑な作業を自動実行するというイメージ。カルテや保険証の確認、問診・診療科の判断など、専門職による対応をAIが代行する。
システム構築には米NVIDIAの支援を受けた。2025年中に医療機関や国内外パートナーと共同で検証・開発を進め、事業化を加速する。
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