中国ロボット企業Unitree Roboticsは9月22日(日本時間)、人型ロボット「G1」に、動作時の体勢の安定性を高める機能「反重力」モードを追加したと発表した。同日に公開したデモ動画では、人に蹴り倒されたUnitree G1が、素早く立ち上がる姿などを確認できる。なお、すでに販売した機体でも利用できるかなど、提供状況は明らかにしていない。
G1は動画内で、人に蹴られて前面から転んだり、背中から地面に倒れたり状態から、素早く体勢を立て直して立ち上がる様子を披露。二足歩行での移動と、肩を地面に付けての前転を組み合わせたカンフーアクションや、連続での後方宙返りなども見せた。
G1は、身長約130cmの二足歩行ロボット。上半身の動きには模倣学習、下半身には深層強化学習を活用しており、高度な自動姿勢制御能力を持つ。同社はこれまで、G1が回し蹴りや側方宙返りを決める動画などを公開し、姿勢の制御性能をアピールしてきたが、今回追加した反重力モードにより「あらゆる動作シーケンス下で安定性が大幅に向上した」としている。
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