米OpenAIは10月3日までに、動画生成AI「Sora 2」の上位モデル「Sora 2 Pro」を公開した。Sora 2より5秒長い15秒の動画を作成できる。動画生成AI専用のSNS「Sora」のWeb版で、ChatGPTの有料ユーザー「Pro」向けに提供中。編集部のChatGPT Proアカウントで確認した。
Sora 2は10秒の動画しか生成できない一方、Sora 2 Proは10秒と15秒の動画を生成できる。また、解像度を「High」と「Standard」の2種類から選択でき、Highは704×1280、Standardは512×896となる。ただしSora 2で生成した動画の解像度が704×1280なので、実質的には低解像度を選ぶことで、より高速に動画を生成できるオプションと考えられる。
記事時点で記者が試したところ、同じプロンプト入力から、同じ長さ・画質の動画を生成する場合も、Sora 2 ProはSora 2に比べて倍以上の時間が必要で、タイミングによっては15分以上掛かった。また、Highを選んだにもかかわらず、画質が512×896になるケースも頻発した。
なお、Sora 2とSora 2 Proで作成できる動画はともに、フレームレートは30fps、オーディオビットレートは129kbps。
3日時点で、Sora 2 ProはWebブラウザ版のみ利用可能。iOSアプリについては、1日に「アプリでも近日中に利用可能になる」とアナウンスしていることから、順次提供するとみられる。
Sora 2は、OpenAIが1日発表した動画生成AIで、前モデル「Sora 1」に比べ、物理法則に忠実に動く映像を作成できることが特徴だ。SNS上では、その性能の高さに驚きの声が上がる一方、人気アニメ「鬼滅の刃」「ワンピース」「ポケットモンスター」など、日本のIPに類似した動画を生成できることから、著作権の侵害を懸念する声も広がっている。
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