クマに遭遇しやすい場所は? AIで“クマリスク”を地図化 開発した上智大・准教授に聞く(1/2 ページ)
AIを活用し、クマに出遭うリスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」をWebで公開――上智大学でデータサイエンスを研究する深澤佑介准教授の研究室は、10月からこのような取り組みを始めている。
同マップでは、クマに出遭うリスクを5段階で色分けして地図上に示す。直近でクマとの遭遇が報告された場所も、バツ印で地図上に表示。11月1日時点で18地域のマップを公開しており、地域ごとの予測精度などもあわせて確認できる。
クマとの遭遇リスクをどのように予測しているのか。活用したAI技術や、クマに遭遇しやすい場所の特徴、今後の展望などを深澤准教授に聞いた。
クマと遭遇しやすい場所は?
クマ遭遇AI予測マップには、深澤准教授が開発したAIモデルを利用している。同モデルは、大量のデータからパターンやルールを学習し、それに基づいて予測する機械学習モデルの1つ。過去のクマとの遭遇データや、周辺の自然環境、人口分布、道路の有無などの情報から、クマとの遭遇リスクを予測する。
クマ遭遇AI予測マップでは、このAIモデルで、1km四方ごとにクマとの遭遇率を予測した。「非常に高い」「高い」「やや高い」「可能性あり」「低い」に色分けし、地図上に示している。
AIは、どのような場所のリスクが高いと予測したのか。深澤准教授は「山の裾や、川との境目などが非常にクマと遭遇しやすくなっている」と指摘する。特に街中では川沿いでクマと遭遇するリスクが高いといい、河川敷に生えているやぶの中をクマが移動している可能性もあるという。
こうした地点に対し「クマの生息域と人(の居住エリア)が接する境なので、それはそうという部分もある」と深澤准教授。一方で「山の裾と川に囲まれているエリアには、用心したほうが良い」と注意を呼び掛けた。
「やや高い」にも警戒を
クマ遭遇AI予測マップは、地元の住民や旅行者などの利用を想定しているが、利用する際には注意点もある。深澤准教授は「遭遇確率が『非常に高い』だけでなく、『高い』『やや高い』にも警戒してもらいたい」と説明する。
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