日産、「次世代プロパイロット」に英WayveのAIシステム採用 27年販売へ

[ITmedia]

　日産自動車は12月10日、同社の運転支援システム「プロパイロット」に関し、自動運転システムを手掛ける英Wayveと協業すると発表した。WayveのAI技術を活用した自動運転向けソフトウェア「Wayve AI Driver」を、新型プロパイロットに採用。2027年度に搭載車を国内で販売する予定。

日産、自動運転のWayveと協業（出典：プレスリリース）

　今回の協業では、日産の幅広い車種にWayveのAIシステムを導入する。プロパイロットのカメラやLiDARなどと組み合わせ、さまざまな車種で運転を支援する。また、量産車に搭載することで実際の走行データを取得し、運転支援システムを改善していくという。

　日産は、高速道路の単一車線でドライバーの運転を支援するプロパイロットを16年に市販車に搭載。19年には複数車線での運転支援や、同一車線内のハンズオフ機能を追加していた。25年9月には、LiDARを活用した日産の運転支援技術「Ground Truth Perception」と、Wayve AI Driverを組み合わせた新型プロパイロット搭載の試作車を公開していた。

新型プロパイロット搭載の試作車での運転の様子（1/2、出典：公式YouTube、以下同）

新型プロパイロット搭載の試作車での運転の様子（2/2）

　Wayveは2017年に設立され、自動運転向けのAI技術を開発している。24年にはソフトバンクグループなどから、10億5000万ドル（1638億円、1ドル156円換算）の資金を調達した。