米Googleは3月26日(現地時間)、他社のAIサービスから「Gemini」に移行しやすくするための新機能を発表した。ユーザーがこれまで他のAIアプリで築いてきたコンテキストや設定をGeminiに引き継ぐことで、最初からパーソナライズされた状態で会話を始められるようにする狙い。
この機能は、一部の地域(EEA、英国、スイス)を除くすべての一般ユーザーを対象に、同日から順次提供され、ユーザーの設定画面から利用できる。なお、ビジネス、エンタープライズ、および18歳未満のアカウントは現在サポートされていない。
このインポート機能には、大きく分けて「メモリー」と「チャット履歴」の2種類がある。メモリーのインポートでは、ユーザーの興味関心や個人的な背景などの情報を引き継ぐことができる。
手順は、Geminiの設定画面から「メモリーをGeminiにインポート」を選択すると専用のプロンプトが提示される。これを現在利用している他社のAIアプリ(米OpenAIのChatGPTや米AnthropicのClaudeなど)のプロンプト欄に入力し、出力されたユーザー設定の要約をコピーしてGeminiに貼り付けるというシンプルな仕組みだ。Geminiはその情報を解析し、今後の会話のコンテキストとして安全に保存する。
過去のチャット履歴全体を引き継ぐことも可能だ。他社のAIサービスからエクスポートしたチャット履歴のZIPファイルをGeminiにアップロードすることで、過去の会話スレッドを検索したり、以前の続きからシームレスに会話を再開したりできる。
Googleはこれらの進化に合わせて、アプリ内の「過去のチャット」という名称を数週間かけて「メモリー」に変更する計画だ。
AIアシスタントの乗り換えを容易にする動きは他社でも進んでおり、競合となるAnthropicも3月3日、他のAIプロバイダーからコンテキストや好みを「Claude」にインポートできる機能を発表している。
Googleの親会社Alphabetは第4四半期の業績発表の際、GeminiのMAUが7億5000万人を超えたと発表した。OpenAIは2月、週間のアクティブユーザー数が9億人に達したと発表している。AnthropicはClaudeのユーザー数について公式に発表してはいない。
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