“お節介”を考えるBiz.ID Weekly Top10

今回のランキングは、「お節介をなくす方法」シリーズが1位、2位。ところでなぜ“お節介”な機能は存在するのだろうか。

» 2007年04月24日 21時24分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 今回のランキングは、「お節介をなくす方法」のWord編Excel編がワンツーフィニッシュを飾った。

 さて、この「お節介」という言葉、三省堂の「大辞林 第二版」によれば「かえって迷惑になるような余計な世話をやくこと。また、そのような人やさま」だという。WordやExcelの機能には確かに一見便利そうだが、実は迷惑になる余計な機能もある。もちろん、WordやExcel以外にもお節介な機能を持つソフトは少なくない。なぜだろうか――。

 ふと思いついた。「なぜ、お節介なソフトが存在するのか。それは、開発者がお節介だからだ」。そうだ、人間にもお節介な人間がいる。友達や親戚、よく考えたら両親ともにお節介だったりする。たまに実家に帰ると「ご飯食べたの」「お風呂沸いたわよ」「朝は何時に起きるの」などなど数え出したらきりがない。あまりにシツコイと思わず口答えしたりして、それこそ「お節介をなくす方法」を考えたくなる。だが、ちょっと待ってほしい。

 なぜお節介をするのか。月並みな言い方だが、両親からすれば筆者のことが心配なのだろう。「整理整頓も苦手な息子(関連記事その1その2)のことだ、きっとメシも満足に食べてないにちがいない」と考えて世話をやくのだ。そんな親の気持ちも知らずに、口答えしてごめんなさい。

 両親とソフトウェアのお節介を同じように論じるつもりはない。しかし、開発者側もユーザーに良かれと思って作っているのは事実。ただ、親子ほどお互いを知り抜いていても感覚には差があるのだ。ましてや開発者とユーザーは全くの他人。どうしたってユーザーがお節介に感じるような機能だって出てくるわけだ。

 とはいえ、ソフトの場合はお節介を無効にすることもできる。Word編Excel編に続けて掲載したPowerPoint編もぜひご覧になってほしい――これこそ“お節介”か。

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