おお! マインドマップ。この場合は、どのようにマップを描いていくのですか?
マインドマップの「描き方のルール」にのっとったやり方ならば、中央に「自分の目標」をイメージできるようなイラストを描いて、そこから連想できるキーワードを放射させていくというやり方になります。
目標を立てるときにマインドマップを使うと、どんなふうに内容が変わってくるのでしょうか?
個人的な体験からすると、連想が豊かになります。かつて大橋さんが書籍の中で「目標達成」のために、自分の目標を毎日1週間にわたって書くという方法論を紹介されていたことがあります。自分の目標といっても、実は精神状況や記憶想起の流れの中で細かい部分は頻繁に変わります。昨日の目標は英語だったけど、やっぱり貯蓄を目標にしよう、といった心変わりが頻繁に起こります。しかしこれは目標達成へ向けては挫折するキッカケとなりかねない心変わりです。自分の「本当の目標」を見える化して見定めることが、マインドマップで目標設定することの狙いです。
本当の目標が、ここから見えてくるわけですね! こうして作ったマインドマップを壁に貼っておけば、脇道にそれずに目標に向かえるとか?
そうですね。第一にマインドマップを使うことで、意外と「見えてくる」ものがたくさんあることに気づきます。全体を通して「自分が長期にわたって望むこと」が自覚できるはずです。何枚か描くのが理想的でしょうが、面倒ならば1回でもそれなりの成果は得られます。
第二に、描いたプロセスごと書き残した「かつての目標」が目の前にあれば、仮に脇道にそれそうになったとしても、踏みとどまるか、納得ずくで目標を修正するか合理的に判断できます。例えば、「貯金」という目標が「留学したい」という感情から派生したものだったとします。しかし、途中で「貯金」より「英会話スクールに通いたい」という欲求が生じ、その理由もまた「留学したい」という気持ちから派生したものだったということまで確認できれば、「英会話」を優先するか「貯金」を優先するか、そこで合理的に判断することが可能です。
なるほど。マップを描くときに、注意すべきことはありますか? 紙に書く方がいいんでしょうか? ソフトウェアを使ってもOKなのでしょうか?
紙でも、「MindManager」のようなソフトでも、どちらもOKだと思います。
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