フリーアドレスオフィスについて考えていたら、小学生の頃の一大イベント“せきがえ”のことを思い出した筆者。
2009年02月24日〜2009年03月02日
先週の記事ランキングでは、「席順をダーツを投げるようにして割り当てられる」というコクヨオフィスシステムのフリーアドレスシステム「OfficeDARTS」が1位に輝いた。
筆者はフリーアドレスのオフィスで働いたことはないが、単に「自席は決まっていないから好きなところに座っていいよ」というだけのフリーアドレスであれば、「なんとなく落ち着く」という理由で毎日同じ席に座ったり、気心の知れた同僚の近くにばかり座ったりしてしまう気がする。そういう意味ではOfficeDARTSのように、毎日違った席に座らせるようなルールや仕組みが必要なのかもしれない。
知らない人の近くに座ってコミュニケーションするというのは、不安な面がある一方で、やはり楽しみなことでもある。筆者が小学生だった頃には、“せきがえ”が学校生活での一大イベントだった。担任の先生が「今日の5時間目は席替えをやります!」と宣言した瞬間に、「(席の)きめかたは!?」「くじ!?」「じゆう(=話し合い方式)がいい!」といった声が飛び交い、最後には必ず「じーゆーう! じーゆーう!」と自由コールが沸き起こった。今思えば、小学生が団結して自由を叫ぶ(?)姿は、なかなかに壮観だったに違いない。
フリーアドレス未経験の筆者は「フリーアドレスオフィスってどうなんだろ、本当に効率的に働けるのかなあ」なんて考えることもあるのだが、毎日が“せきがえ”だとするならば、なるほど確かに面白いかもしれない。小学生の頃のあの高揚感を毎日味わえるのだとしたら。
ちなみに、席替えが好きな小学生だった筆者は、その数年後に大学生になり、友人に誘われて合コンに参加したりもするわけだが、そこで行われていたのはまた別の“セキガエ”であった。こちらのセキガエは小学生時代と違い、高度に戦略的な駆け引き(トイレでの事前ミーティング、アイコンタクトによる意思疎通)などもあったりして、「これはこれで面白いものですなあ」などと思ったのもまた事実である。
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