洋書を読みたいけど挫折した人は「Kindle」がおすすめあなたの不安、見積もります

洋書は難しい気もしますが、読んでみれば読める本というものは意外とたくさんあるのです。ですが、読めても読まない――結局、日本語の本がいたるところにあるからかもしれません。そんな挫折を感じたら「Kindle」に触れてみてはいかがでしょうか。

» 2010年10月12日 21時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 「洋書を読もう」と思って挫折したことがあるのは、わたしだけではないはず。洋書というと難しい気もしますが、読んでみれば読める本というものは意外とたくさんあるのです。ですが、洋書が読めても読まない――。結局、わたしたちが生活で触れられる日本語の本がそこら中にあるからかもしれませんね。

 ここで注目したいのは「Kindle」の存在。そう、Amazon.comで発売している電子書籍リーダーです。以前、Kindleは買う気になれないという記事を書きましたが、ちょっと修正させてください。Kindle、いいです。少なくとも今回の新型はいいです。

 以前の機種と比べて動作が速くなりましたし、表示が美しくなりました。美しいフォントで紙のような電子書籍で洋書を買ってすぐ読めるということは、本当に「未来」を実感します。

 それでこのKindleですが、なぜ洋書を読むのにおすすめなのでしょうか。それは、Kindle Storeでは日本語の本を販売していないからです。

 そもそも日本語の本だろうと洋書だろうと、家にいながら本を買ってすぐ読むことはまずできません。書店に行けば買ってすぐ読むことはもちろんできますが、書店が家でもない限り家にいながら本は買えませんし、家で本を買えるAmazonなどのオンラインブックスを利用すると購入して配達まで間があるため、すぐには読めないのです。

 日本にある書籍ですら、こうなのです。まして海外にある書籍は、どうしようもありません。海外にはすぐ行けませんし、オンラインで買ってもすぐには届きません(ずいぶん早くはなっていますが)。

 しかし、2010年になってようやくiPhoneなどのスマートフォンや、iPad、Kindleといった電子書籍向けのデバイスが登場し、各社の配信サービスも整ってきた印象があります。Kidleを例に挙げれば、「洋書に限り」買ってすぐ読めるのです。体験してみると分かりますが、買ってすぐに、紙に印刷されたのとほとんど同じような「本」を読めるのは不思議ですらあります。

 電子書籍は紙にはないいくつかのアドバンテージを持っていますが、わたしとしては「英英辞典」が使えるのは大きなメリット。英英辞典というと、よっぽど英語ができる人の使うものというイメージがありますが、難しい単語を優しい単語で説明してくれるので、多くの場合、英和辞典を引くように単語の理解ができるはずです。

 洋書を読みたいけど読めてない――。そんな人は、日本語の本を“シャットアウト”できるKindleを使ってみるのがいいかもしれませんね。

『ライフハック心理学』出版記念セミナーのお知らせ

『ライフハック心理学』 『ライフハック心理学』

 『ライフハック心理学』という本を上梓します。そこで、出版記念セミナーを10月29日(金)に渋谷で行います。今回は、東京ライフハック研究会の主催者である北真也(BECK)さんにファシリテーターをお願いして、いろいろと突っ込んでいただくことにしました。

 ライフハック心理学をこれ以上ないほど深く知りたいという人から、「なにそれ?」という人まで、たくさんのご参加をお待ちしております。

  • 日時:10月29日(18:30〜20:45)※18:00開場、21:15から懇親会あり
  • 場所:ティーズ渋谷フラッグ(東京都渋谷区宇田川町33番6号 Shibuya Flag 7F)
  • 参加費:2000円
  • 定員:60人(先着順)
  • 締切:10月28日23時59分まで

申し込みはこちら

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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