今週は“赤”だった、来週は“青”に――TimeLabelで時間管理あなたの不安、見積もります

行動記録を絶え間なく取るのは結構難しいもの。わたしはスケジュールを色分けできるiPhoneアプリ「TimeLabel」を利用しています。

» 2010年11月26日 19時00分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]
TimeLabelに例の赤いマル

 ちょっと前から、iPhoneアプリの「TimeLabel」で行動記録を取るようにしているのですが、これがなかなかいいです。

 もともと全アクションの時間を見積もるタスクシュート式仕事術と、行動記録をもれなく取ることはセットにしなければいけません。ですが、行動記録を絶え間なく取るということは、よく忘れてしまうのです。

 それがiPhoneアプリを利用することで、あまり忘れなくなりました。わたしはiPhoneを常に携帯しているし、しょっちゅう見返すからです。見返すとTimeLabelには例の赤いマルが表示されているので「あ、いま行動記録を取っていた」と思い出せます。

 TimeLabelのよいところは、iPhoneアプリであることのほか、色分けで1日の時間の使い方を確認できるところ。行動記録をあとで読む際には、さまざまな視点があると思いますが、使った時間を色で分けるというのは、直感的で楽しいし、役にも立ちます。

 とは言え、色分けは事前にある程度ルール化しておかないと、せっかく時間を色分けしてもあまり意味がなくなるので、わたしは次のようなルールを用意しています。

  • 執筆など生産的なシゴト=赤
  • 請求書・ミーティングなど事務的な必須事項=オレンジ
  • ネタだしなどやっておくべき準備事項=黄色
  • 出納帳などの記録=黄緑
  • 整理などのメンテナンス=緑
  • 食事や風呂など必然的なプライベート=水色
  • 休憩=青

 基本的には虹色のようなグラデーションで、赤いほど「大変」で青いほど「気楽」な傾斜を用意しています。パッと見た印象が赤から遠いほど、その日は気楽に過ごしたということになるでしょう。



 また、長時間真っ赤であれば考えものです。そんなことをいつも続けていると、必ず反動がやってきます。左(月次)と右(日次)の1コマは、ややサボりすぎかもしれませんが、このくらいで仕事を回していた方が長続きするものです。

お知らせ

 12月18日(土)にセミナーを開催することにしました。このセミナーは、サラリーマンの方に限るわけではまったくありませんが、特に会社勤めされている方にこそ、聞いていただきたいと思っています。

 サラリーマンは、時間がない。実感として、時間がない。わたし自身がずっとそう感じていて、だからこそサラリーマン時代には、「自由になるたくさんの時間」に過大な期待を抱いてしまいがちでした。

 自由になる時間をいっぱいとれれば、何でもできるというのは、はっきり言っておそらく幻想です。なにもしなくてすむほどのお金があって、そしていろんな責務・雑務から解放されれば、いまよりずっとすごいことをやれるのに、と思っている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 しかしわたしは、そうはいかないと思っています。以前のわたしであれば、それはわたしの意志力とか精神力とか根性に問題があるのかとも思っていましたが、そういう問題ではないと思うようになりました。

 わたし自身がある程度、自由な時間を確かに活用できると実感されるようになったのは、ここ1〜2年のことです。これは、シゴタノ!、大橋メソッド、タスクシュートに出会った後のことなのです。だから私はこの手法をうまく幅広くお伝えしたいのです。

 12月18日(土)のセミナーは、このようなわけで、会社勤めされている方に、聞いていただきたいのです。

▼セミナー詳細はこちら
スピードハック総決算2010

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ