ブラウザに保存しているパスワードをまとめて抽出し、テキストファイルなどに書き出すツールを紹介しよう。OSを再インストールしたり、あるいは新しいPCに乗り換える際のバックアップとして重宝する。
同じPCを長期間使い続けていると、ブラウザに保存しているパスワードの数も増えてくる。パスワードの記録をブラウザに任せきりにしていると、OSを再インストールしたり、あるいは新しいPCに乗り換えた後に、特定のWebサイトやサービスにログインできずに困ることになりがちだ。
パスワードマネジャーで管理したり、あるいはGoogle Chromeのように別のPCとの間でパスワードを同期できるブラウザもあるが、異なる種類のブラウザを併用していると、なかなか一筋縄ではいかないもの。こうした煩わしさを解消するのが、今回紹介するフリーソフト「WebBrowserPassView」だ。
WebBrowserPassViewは、Internet Explorer(IE)、Firefox、Google Chrome、Opera、Safariの各ブラウザに保存しているIDとパスワードを一括して抽出し、リスト化して表示できるツールだ。マスク化していて表示不可能なパスワードも表示できるので、手元に控えがなくパスワードを覚えていない場合でも、新しい環境での再入力が容易になるというわけだ。
抽出したIDとパスワードは、その場でクリップボードにコピーできるほか、テキストファイルなどにもまとめてエクスポートできるので、新しい環境に移行する際のバックアップとして役立つ。またIDやパスワード、ブラウザ名、対象URLの昇順降順で並び替えもできるので、URL単位で書き出したり、古いパスワードが残っていないかチェックする用途にも役立つ。
リスト上からIDとパスワードを編集したり、あるいは新しい環境に自動的にインポートするといった機能こそないが、シンプルイズベストで使いやすさは折り紙つき。新しい環境への移行で古い環境をフォーマットしたり、ブラウザをアンインストールする前に利用するとよいだろう。なお書き出したテキストファイルは平文で保存するので、管理には十分に気を付けたい。
ソフト名 | 利用料 | 対応OS | 作者 |
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WebBrowserPassView | 無料 | Windows 2000/XP/Vista/7 | Nir Sofer |
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