手書きのデジタル化はノートをスキャン派? マーカーで人力OCR派?スマート文具サミット(1/3 ページ)

スマート文具座談会も第4回。今回は日ごろ文具やガジェットを使いこなす参加者がどのようにスマート文具を活用しているかを教えてもらいました。

» 2012年05月15日 11時00分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 文房具やガジェット好きの6人に、昨今話題となっているスマートフォンと連係するグッズ“スマート文具”について語ってもらう座談会。第4回は参加者がスマート文具をどのように使っているかについて教えてもらいました。

 なお今回は、他の参加者もあっと驚いた文具王お手製のアイテムも登場! 文具ファンならほしくなるであろうそのアイテムは3ページ目で紹介していますので、そちらもお楽しみに。

 スマート文具
座談会に参加した皆さん(左から舘神龍彦さん、竹村譲さん、美崎栄一郎さん、清水敬輔さん、土橋正さん、高畑正幸さん)

 座談会の第1回「電子文具の未来を占う――スマホで手書きのデジタル化は一般化する?」で、手書きメモをスマートフォンで撮影してデジタル化する「SHOTNOTE(ショットノート)」などは、既存のノートをスキャナで取り込むことで代用できる、という話が出ました。

 今回は座談会参加者が現状のスマート文具をどのように使っているか教えてもらいました。なお、第2回「スマホ前提時代、スマート文具の役割はどうなる?」では、美崎さんがショットノートの便利な使い方なども紹介していますので、まだ読んでいない人はぜひご覧ください。

土橋さん 手書きのデジタル化はしますが、私の場合はPFUのドキュメントスキャナ「ScanSnap」で決まったノートをスキャンしていますね。ノートは、いろいろ試して落ち着いたこのシングルリングです。というのも、紙を切りたくないので、これであればスキャン後に元の状態に戻せるんですよ。

美崎さん え、バラバラにしたノートをまた戻すんですか?

土橋さん はい、一度リングから外しても戻せるので(実演)。

美崎さん あーなるほど。

舘神さん 面倒くさくないですか? それ。

土橋さん 月に1度くらいの話なので、大丈夫ですよ。iPodにはこのノート15冊分くらいのデータが入っています。15冊ものノートのバックナンバーが外出先など、いつでも確認できるのは、まるで本棚を持ち歩いているような感じでとても便利です。1冊全ページをスキャンするので、後から見てページの前後関係が分かるのもいいのです。



高畑さん ツイストリングノートはどうですか? あれは斜めに引っ張ったら簡単に外れるでしょう。

土橋さん そうですね、ただこの横型ノートがしっくりきてはまってしまったという感じですね。

高畑さん なるほど。でも要はもっと楽なら他のノートでもいいよね、という話ではあるんですよね?

土橋さん いえそうでもなくて、まず、ノートとしての書きやすさ(紙質、書き味、紙面、見開き性など)というのがあって、それでいてデジタル化しやすいという基準です。デジタル化だけしやすいというのでは、私の場合はダメですね。

美崎さん (リングから紙が)きれいに抜けたときは気持ち良さそうですね(笑)。

舘神さん (実演を見ながら)しかしとってもマメですねえ。

美崎さん 確かにそれだったら現状復帰できますからね。

土橋さん はい。ノートを切るのはもってのほかですので、そういう意味ではスキャン前提でバラバラにできて元に戻せるこのノートは良いわけです。

デジタル化した後はどの端末から見る?

土橋さん ちなみに皆さん、スキャンした(デジタル化した)ものって何で見ますか? iPhone?

美崎さん Dropboxに入れておくので、特定の端末ということはないですね。

高畑さん 僕はiPadですね。

土橋さん スキャンしたデータって、iPadの画面上で見ると視認性がイマイチではないですか?

高畑さん 新iPadになって非常にきれいになりましたよ。

竹村さん 写真だと分かりづらいかもしれませんが、PDFだと違いが一番分かりますよね。めちゃめちゃきれいです。

舘神さん とすると、この「スキャンノート」(各ページを切り離せるノートで、切り取り後にスキャンする)のデータなどはどうなんでしょう? 実際に罫線がどう出るか興味ありません?

高畑さん 筆跡は電子ペンで書いた場合などと比べてスキャンノートの方がくっきり見えそうですよね。ノートの罫線までどう表示されるかは、スキャンの設定や性能によるんじゃないでしょうか。

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