「がんばらなきゃ」の背景は「やりたくない」……そんなときの対処法ボクの不安が「働く力」に変わるとき(4/4 ページ)

» 2013年04月17日 12時00分 公開
[竹内義晴Business Media 誠]
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 そこで、私は考えました。「このセミナーを開催することによって、参加される人が何を得られるのか?」「それを得られることによって、どんな風にハッピーになれるのか?」「その姿を見ている私は、どんな気持ちになっているか?」……つまり、参加者や私自身にとっての、そのセミナーの目的や意味、価値、未来に思いを寄せてみたのです。

 すると「このセミナーに参加することで、自分で問題を解決できる人が増える」「自分で問題を解決できることがうれしくなる」「自分から“何かをやってみよう”と思う人が増える」「閉塞感漂う社会の中で、自分の意志で仕事をする人が増える」といった考えが浮かんできました。

 単に「セミナーを開く」だけでは「がんばらなければならない」でしたが、「セミナーを開くことによって得られる目的や意味」が明確になると、「よし、やろう!」という気持ちを生み出すことができました。

 行動の目的や意味を明確にするためには、つぎの質問の答えを考えてみてください。

  • それをすることによって、私(周りの人)は、何が得られるのだろう?
  • それをするということは、私(周りの人)にとってどんな意味があるのだろう?
  • それをすることによって、私(周りの人)は、どうハッピーになれるのだろう?

 「がんばれ!」「もっとがんばれ!」と言われ続けている私たちは、知らず知らずのうちに「もっとがんばらなきゃ」と思う思考習慣があります。それゆえに、自然と「がんばりたくなる」状態をつくるのは意外と難しいもの。

 だからこそ、自分の状態に敏感になり、無理せずとも「がんばりたくなる」状態をつくるのは、現代の忙しいビジネスマンにとって、とても大切なことだと考えています。

 そして「がんばらなきゃ」と思ったとき、あなたにとって「本当は何をしたいのか」「自分にとって心地がいいことは何か」「(仕事に関わらず)自然とがんばりたくなることは何か」を考えてみてください。そして、小さなことでいいので、あなたにとって心地のよいことを選択するようにしてください。

 そうすれば、自然と「がんばりたくなる」に、近づくことができるようになるでしょう。

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