GTD徹底研究会でわかったこと:ブロガーがGTDに挑戦!第1回レポート(3/3 ページ)
ブロガーを招いて開催したGTD徹底研究会。初めてGTDに触れる方からのフィードバックを中心に、GTDでつまづく点や戸惑う点をまとめました。(GTDまとめページへ)
どのリストに入れるべき?
研究会の最中に「これはどのリストに入れるべきでしょうか?」という質問を何回か受けました。そのたびに答えていたのは「別にどこでもかまいません」でした。一見無責任な回答ですが、個人的にはこのぐらいあいまいでもいいかと思っています。筆者自身も最初はどのリストに入れるべきか途中で分からなくなったときがありました。
しかし最も重要なのは「書き出したことが1カ所にあり、それが毎週見直される」ということです。週次レビューを行っている限り、どのリストに入れるかは最初は悩まないようにしましょう。毎週レビューを行っていれば、そのうちに自分にあったやり方で分類できるようになります。
「本を書く」などの大きなタスクはどこにいれる?
当日「本を書く、といった大きなタスクはどこに入れますか?」といった質問を受けました。これについてはいろいろなやり方があるかとは思いますが、個人的には次のように処理しています。
- 今週少しでもそれを進めたい場合は「プロジェクト」リストへ、来週以降でもいいや、という場合は「いつかやる、多分やる」リストへ分類します。
- プロジェクトへ入れた場合は、時間があるときに「次に取るべき行動」に分解していきます。その際はちょっとでも進めるためにどのように仕事を分解していくかを考えるといいでしょう。本を書く、といった場合だったら「締め切りから逆算し、平日○ページ進めればいいかを算出する」などが最初のタスクになるでしょう。
- 分解したタスクがすぐに着手できそうなものでしたら「次に取るべき行動」のリストへ、依然として少し気の重いタスクだったらさらに分解するか、「プロジェクト」リストに残しておいて後日また細かく分類します。
特定のリストに居座りつづける項目はどうする?
GTDを続けていると、数週間特定のリストに居座り続ける項目が出てきます。そうしたものは2、3週間程度だったらほかのよんどころない状況によってそうなっていると考えられますが、数週間も居座り続けるようでしたら細かいタスクにまで落とし込まれていないか、それが最善の選択肢でない場合が多いでしょう。
その場合は「求める結果は何か? それを少しでも進めるためにはどういった具体的なアクションを取ればいいか?」を考えてみるといいでしょう。
「プロジェクト」リストから「いつかやる、多分やる」リストへ戻ることがあるか?
一般的には週次レビューを行うにつれ、「いつかやる、多分やる」リストから「プロジェクト」リストへ、「プロジェクト」リストから「次にとるべき行動」リストへ項目が移動していくかと思います。ただしさまざまな事情によって「やっぱりこれはあとでやろう」というときもあります。その場合はその項目が元あったリストへ戻ってもかまいません。
参加者の感想
個人的に印象に残った質問を紹介していきましたが、実際に参加者がどう思ったかは参加者のブログをご覧になるといいでしょう。こちらのページに、参加者の感想ブログがありますのでよろしければご覧ください。
次回へ向けて
手探りで始めた「GTD徹底研究会」ですが、今後も続けていきたいと思います。今回の経験も踏まえ、次回には以下のような点を改善させていきたいと思います。
- 「頭の中の気になること」を書き出すプロセスは2時間では足りなかったので最低でも3時間は確保したいと思います。
- 今回はブロガー応援企画でしたが、ブロガー以外の方も参加できるような場にしたいですね。企業の一部署に出張して実践してみる、などもよいですね。
- GTDで本当に重要なのは週次レビューです(7月11日の記事参照)。二週連続で行うか、一週間後にアンケートをとれるような形も検討したいと思います。
- 今回GTDのプロセスをホワイトボードに映しながら説明しましたが、個人作業が多くなるので、GTDのやり方のみを簡単に解説した、「GTDノート」といったものを作ってもいいでしょう
以上、GTD徹底研究会のご報告でした。GTD実践の参考になれば幸いです。
今ならできるGTD
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(2006/06/30) - GTDの「2分ルール」
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(2006/06/27) - 頭が得意なこと、得意じゃないこと
(2006/06/27) - 間違いだらけの優先順位
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リンク集
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