「今春入社できて幸運」7割超、「今年の就活だったらダメだったかも」4割――新社会人意識調査
「今年の入社でよかった」「今年の就活だったらあぶなかった」――。新社会人のこんな声がマクロミルの「2009年新社会人の意識調査」から見えてきた。
今春入社できてラッキー。今年の就活だったらダメだったかも――。これが2009年に入社した新社会人の率直な気持ちかもしれない。マクロミルが実施した「2009年新社会人の意識調査」の結果だ。
調査によると、入社した会社を選んだポイントは「仕事内容」が59%と最多。次いで「業種」が50%、「社風・雰囲気」が47%となった。男女別では、女性の方が「社風・雰囲気」で就職先を選んだ割合が男性よりも10ポイント以上高くなっている。入社して「満足(満足+どちらかといえば満足)している」は69%に達した。「満足している」人は、「職場の人間関係が良い」(60%)、「職場の雰囲気が自分に合う」(53%)を挙げている。
一方、不満は「給与が少ない」(52%)と「残業が多い」(48%)が多い。男女別では、「職場の人間関係が難しい」「研修期間が短い」といった点に不満を感じる男性に対して、女性は「給与が少ない」「昇給が期待できない」「希望する仕事ができない」などが多かったという。また、マクロミルによれば2008年調査に比べて、2009年の新社会人は「給与が少ない」「残業が多い」「職場の人間関係が難しい」といった不満の割合が高かったとしている。
2008年から続く世界的不況については、「今春入社できたことを幸運と思う(そう思う+どちらかといえば)」が75%に達した。ちなみに第1希望に入社できた人は49%と約半数。第2希望は23%、第3希望は9%、「それ以下」は19%。なお今年でも「入社できたと思う(できたと思う+おそらく)」は49%だった一方、「できなかったと思う(おそらく+できなかったと思う)」も40%となった。
会社の上司や先輩から飲み会に誘われたら、82%が「参加したい(参加したい+なるべく参加したい)」と回答。「職場の人間関係を円滑にするため」(83%)、「仕事の上で参考になる話が聞けるから」「仕事や社内の情報収集ができるから」(各57%)と仕事上のコミュニケーションを意識した回答だ。
調査は1986年〜1987年生まれで新社会人となった男女を対象に実施したもの。インターネット上でのリサーチで、調査期間は5月12日〜13日。有効回答数は516人。
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