SugarSyncで「どこでもオフィス」――小山龍介氏がiPadでSugarSyncの使い方紹介
日本語版をオープンしたSugarSync。英語版のころからSugarSyncを紹介してきた、ブルームコンセプトの小山龍介さんが登壇し、SugarSyncの使い方を説明した。
日本語版をオープンしたSugarSyncは5月20日、記者会見を開催。英語版のころからSugarSyncを紹介してきた、ブルームコンセプト代表取締役共同経営責任者の小山龍介さんが登壇し、SugarSyncの使い方を説明した。
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小山さんは以前、米国のシリコンバレーで数カ月インターンとして働いたことがあるという。そこでは、街角の喫茶店などで会社の垣根を越え、エンジニアとビジネスマンなどが議論し、新しいビジネスアイデアを生み出していたという。こうした喫茶店が、オフィスや自宅以外でもビジネスができる“サードプレイス”であり、小山さんが提唱している「どこでもオフィス」の原体験である。
どこでもオフィスの実現により、何が変わるのか。小山さんは「いつでも仕事ができる効率性、社外の豊かな人脈、既成概念を壊す創造性」の3点を挙げる。特に創造性について「場所を取っ払うことで、創造性をかき立てる。『超「超」整理法』の中で野口悠紀夫さんがこう言っている。アイデアが浮かぶ瞬間の場所が重要だ。起きた瞬間のベッド中が一番想像的だがビジネスマンとして会社で寝るのは現実的ではない。次善の策は散歩、外に出て歩くことである。これはビジネスマンでもできる」
クラウドによりどこでもオフィスになれば、外出しても仕事はできるというわけだ。「データをクラウドにおくことで、人と会い、アイデアが生まれる」という。
Dropboxより柔軟
そうした自由でクリエイティビティのある働き方を実現するのがSugarSyncだという。「SugarSyncはのりのような存在。のりはフレキシビリティが重要だ」。SugerSyncと比べられることの多いDropboxと比較したとき、「一番の違いが柔軟なフォルダ管理だ」。
SugerSyncはDropboxと異なり、同期対象のフォルダを自由に設定でき、それぞれにアクセス権限やパスワードを設定できる。小山さんがおすすめするのは「デスクトップの同期」。デスクトップには作業途中のファイルが置いてあることが多い。Dropboxはフォルダにドロップしない限り同期しない。SugarSyncは設定すれば自動的に同期するから作業途中のファイルを同期し忘れるということが少なくなる。ネットブックの場合、全部のフォルダを同期するとHDDの容量がひっぱくするが、同期フォルダを個別に設定できる。
また、アップロードしたファイルをいろんな方法で編集できるのも特徴。知人のPCやネットカフェで作業したい場合、WebブラウザでSugarSyncにアクセスすることになるが、このときに編集用のJavaアプリ「WebSync」を立ち上げることで、編集することも可能だ。「実際にローカルにダウンロードすることなく作業できるのでセキュリティ面の心配も減らせる」という。
ファイルの置き場所をURLで知らせて、相手にダウンロードさせるファイル転送機能も利用できる。このリンクは21日間有効なリンクだが、「パブリックリンク」機能を利用すれば、「未来永劫ダウンロードできる状態にもできる」。
前述したファイルへの権限設定は、「ファイルの表示」のみか「ファイルの追加/編集」かの2択。「外回りの営業マンは表示だけ、営業企画の人は編集できるようにするといいのでは」。
最後にiPadとの同期もデモンストレーション。「iPhoneという画期的なデバイスは、個人で利用するためのデバイス。iPadはハードウェア的にはiPhoneを大きくしただけ。iPadを使っている人はうすうす気づいているかもしれない。(iPhoneと同じような利用方法では)2週間もすると『はて? なにに使おうか』と悩む。しかし、iPadは画面が大きいので2〜3人で見ることができる。ローラ(イーシーズSugarSync CEO)はアイデアを出す方法にもう1つあると言った。それはアイデアを人に話すことだ。考えがまとまるし、創造性がかき立てられる。iPadはそういうコミュニケーションを助けるためのデバイスなんだ」
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