美崎栄一郎の『「結果を出す人」のビジネス手帳2013』にいい意味で裏切られた:手帳2013(2/2 ページ)
『iPadバカ』や『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』などの著者である美崎栄一郎氏が手帳を作った。その名も『「結果を出す人」のビジネス手帳2013』。結果を出す人が出した手帳は果たしてどんな内容なのか。
軽量化は別冊の冊子にも
別冊の冊子は手帳本体の説明を載せた。それは上述のようなシールの使い方だったり、ふせんの型番などの情報だったりする。
手帳の便覧などとして手帳本体に含めず、わざわざ別冊化したのにも理由がある。それは軽量化だ。いわゆる神社系手帳においては、その使い方が手帳内部に書かれていることが多く、使い方をマスターしてあまり見なくなっても常に持ち歩くことになる。美崎氏は、不要なページを持ち歩くのはナンセンスだろうと考え、別冊化することで本体の軽量化を図ったのだ。
その分というべきなのか、予定記入欄は、12年10月から14年3月までの18カ月分とかなり多い。これはオトクというよりは、購入したらすぐに使えるようにとの配慮も感じた。既存の手帳の予定は書き写すのではなく、コピーして貼ることを推奨している。
無個性を装った個性派
この手帳、帯を取ると美崎栄一郎プロデュースであることを示す印はほぼなくなる。表紙右上には2013の数字の型押しがあるだけで、裏表紙を開いて奥付を見ない限り、よくある大手メーカー製の手帳と言われても分からないほど。
あたかも“有名ビジネスマングッズ”然とさせるのではなく、いかにも普通の手帳を装っている。“だれだれプロデュース”感を表に出さないことで、ユーザーが、同僚や友人から不要に突っ込まれる事態を回避する。これも一つの配慮だ。
美崎氏の感性が詰まった『「結果を出す人」のビジネス手帳2013』。当然だが、この手帳を使って結果を出せるかどうかは、購入者一人一人にかかっている。
著者紹介:舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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