職場のみんながあなたの机を見ている:机を基地化せよ(3/3 ページ)
意図的かそうでないかにかかわらず、誰でも人の机の様子を見てしまうもの。いつでも離席できるように、最低限準備しておきたい3つのことを紹介します。
ノートには「名刺」を5枚入れておく
ちょっとした準備や気づかいで手間を回避できたり、評判がよくなったりすることがあります。ノートには、そういうネタを仕込むこともできます。
まず名刺入れとは別に、ノートには必ず名刺を5〜10枚くらい入れておくようにしてほしいのです。アカハナのような人に限った話ではありませんが、平社員のうちは、上司や先輩が来客と話している席に、予告もなく呼ばれるようなことがあります。当然、名刺交換をしなければなりません。
しかし一般的に名刺入れや名刺ケースは、カバンの中か上着の内ポケットに入れていることが多いはずです。もし席に戻らなければならないとすると、大きな会社では、会議室や打ち合わせスペースと自席がかなり離れている場合もあり、往復するだけで相手を数分は待たせることになります。
もちろん突然の名刺交換なのですから、準備ができていなくても責められるようなことはないでしょう。
しかし慌てて一度席に戻り名刺入れを持って戻るころには、話題は2つも3つも先に進んでしまいます。自分よりもかなり上の立場の人が今にも帰ろうとしているパターンでは、先方の名刺を受け取るだけ受け取って、おわびを述べながらあとから郵送するなどと言い訳をしなければなりません。相手に与える印象はよいものではないでしょう。面倒な作業が発生する割に、あまり意味がありません。その場で交換できたほうがいいに決まっています。
持ち歩いているノートに名刺を入れてさえおけば、こうした面倒を回避できます。また大企業の場合、同じ会社の社員同士でもメールアドレスや内線番号を知らせ合うために便宜的に名刺を交換するケースもあるはずですから、いつでも名刺を持っておいて、決して損はしません。ノートだけでなく、財布などにも分散して入れておくとよいでしょう。
うっかり名刺を切らしてしまっていた場合のリスクを回避できますし、急にパーティーなどに参加することになって、大勢の人と名刺交換をしなければならなくなった場合のバッファにもなります。
女性にモテる「イケメンアイテム」はこれ
名刺ほど役立つ機会はないかもしれませんが、もしいいタイミングで出せた場合ヒーローになれるアイテムがあります。バンドエイドです。
オフィスは紙を扱う機会が多い場所ですし、特に冬場はとても乾燥しています。何かの拍子に指を切ってしまうようなケースは、意外にあるものです。新しい靴を下ろしたとき、靴擦れを起こしてしまうこともあります。僕も経験がありますが、あれは耐えられない痛さです。
そんなとき、すっとバンドエイドが出てきたら誰でも感激します。一昔前の「法則」には、男性にモテる女性は小さなソーイングセットとバンドエイドをいつでも持ち歩いている、という類のものがあったような気がしますが、女性がケガしてしまったときに男性から出てくると、意外感もあってより効果的なのです。僕は子どもがいつケガをしてもいいように持ち歩いていたバンドエイドが、たまたま指を切ってしまった女性に役立ち、えらく感激されたことがあります。
バンドエイドは200〜300円で買えますし、薄くて小さいものですから、手帳に入れたまま忘れてしまっても何もストレスは感じません。数年に1回役立つかどうかでしょうが、仕込ませておいて損はありません。もちろん自分のケガにも使えますし、防災対策にもなります。
まとめ
名刺もバンドエイドも、薄くてかさばらない割に、いざ必要になったときにすっと出すと重宝がられる。一度準備しておけば、普段は忘れていてもOK。
著者紹介:美崎栄一郎(みさき・えいいちろう)
会社員時代から文房具が好きで、文具術や仕事術に関する書籍を複数出版し、勉強会なども主催。2011年にフリーランスとなり執筆や全国で講演活動などを行っている。本連載の基となった書籍『超iPadバカ 2000種類のアプリをためした男のすごい活用術』(アスコム刊)のほか、著作に『結果を出す人はノートに何を書いているのか』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション刊)『iPadバカ』(アスコム刊)、『アイデアは才能では生まれない』(日本経済新聞出版社刊)、『がんばる人ほど見落としている気づかいの極意』(フォレスト出版刊)などがある。
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