インタビュー
» 2015年08月05日 06時00分 公開

「追加料金」を発生しないようにしたら、葬儀社が大きくなった水曜インタビュー劇場(葬儀公演)(6/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]
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“見える敵”ではない

土肥: 葬儀社からクレームとかはこなかったですか? 「なんでお前たちはそんなに安い価格でやるんだ。価格破壊だぞ」といった感じで。

八田: 「安すぎるので、提携なんかしたくない」といった声がありました。当初、対象エリアは関西でスタートして、現在は全国に広がっています。しかし、地方には提携していないエリアがあります。そのエリアから受注があると、現地の葬儀社に「こういうプランで受けていただけないでしょうか?」と依頼しなければいけません。ただ、「そんなに安いプランで受けることはできない」といった声があります。

 そもそもなぜ提携していないエリアから、受注があると思いますか? 夫婦で住んでいて旦那さんがお亡くなりになった場合、地元の葬儀社で行うことが多い。しかし、既に旦那さんが亡くなっていて、奥さんも亡くなられた場合、依頼者は息子さんが多い。その息子さんは都会で住んでいて、ネットで葬儀社を調べて、当社にご連絡をいただけるケースがあります。例えば、就職するときに地方から東京に出てきて、10年が経った人の場合、地元の葬儀社を知らないことが多いんですよね。それでご連絡をいただけるのですが、私たちが地元の葬儀社に連絡をしても「安過ぎてできない」と言われることがあります。

 2009年にこのサービスを始めましたが、当時は葬儀社となかなか提携ができなかったので苦労しました。提携しませんか? と打診しても「ネットで葬式が売れるかっ!」と言って、ガチャンと電話を切られる。地元の葬儀社からすれば、私たちのような会社は“見えない敵”なのかもしれません。どこにいるのか分からない、といった不安があるのかもしれません。

 ただ、私どもは葬儀社の近くに、大きな式場をどーんと建てて営業しているわけではありません。その葬儀社の近くに住んでいる人たちにチラシなどを配ったりしませんので、いわゆる“見える敵”ではありません。また、いくら安いからといっても、葬式をすることで損をすることはございません。十分に利益が出ているので、提携している葬儀社もご理解いただけるようになったのではないでしょうか。

土肥: なるほど。このサービスを始められて6年目ですが、これまでどんな苦労がありましたか?

八田: それは……。

つづく

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