インタビュー
» 2015年08月05日 06時00分 公開

「追加料金」を発生しないようにしたら、葬儀社が大きくなった水曜インタビュー劇場(葬儀公演)(2/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

どこに問い合わせればいいのか、さっぱり分からない

土肥: ユニクエスト・オンラインは「葬儀社」ということですが、従業員は基本的に葬儀の現場に足を運ばないそうですね。どういったビジネスモデルなのか教えていただけますか?

八田: その前に、当社の歴史を簡単にご紹介させてください。2005年、葬儀会社は関西に約1500社ありましたが、自社のWebサイトをもっていたのは5社ほどしかありませんでした。しかもサービスメニューと価格の表示がきちんと掲載されていませんでした。

 一般的に葬儀費用は150万〜200万円と言われていましたが、私たちは不透明な価格に疑問を感じていました。そこで2006年に会社を設立して、葬儀会社が価格を掲載する検索サイト「葬儀本・関西版」をリリースしました。最初は掲載料を収入源にする広告サイトだったんですよ。

土肥: レストランやクーポン情報などが掲載されている「ぐるなび」のようなサイトでしょうか。飲食店からお金をもらって情報を掲載するという。

八田: ですです。葬儀会社から月に3万9000円いただいて、「送客しますよー」という形ですね。しかし、ここで問題が起きたんです。例えば、大阪の梅田で50人規模の葬儀を行いたいという依頼があっても、A社は100万円、B社は150万円、C社は200万円といった感じで、ほぼ同じ条件なのに価格に幅がありすぎたんですよ。

土肥: で、どうなったのですか?

八田: お客さんからこんな声がたくさんありました。「どこに問い合わせればいいのか、さっぱり分からない」と。価格がサービスに見合っているのか、追加料金が発生するのか、といった情報を確認することができませんでした。やがて、人気のある葬儀社と、人気のない葬儀社の二極化が進んでいきました。

 そこでビジネスモデルを転換しました。情報掲載料は無料にして、受注額に応じて葬儀社から手数料をいただく「従量課金制」にしました。掲載数も増え、黒字化を達成できたのですが、問題は残ったままでした。

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