今回の合併によって、ファミリーマートは“壁”を1つ乗り越えたと言えるだろう。逆に、ローソンに対するメーカー側の評価は低下することになる。各コンビニチェーンの実行率は分からないので一概には言えないが、ローソンの仕入れ実行率が高ければ、ファミリーマートとの差を埋めることができるかもしれない。
もちろんローソンもこのまま黙って3位に甘んじるつもりはない。東京メトロの駅販売店との業務提携や中国地方を中心に展開するポプラからの看板替えなど、着々と展開を進めている。
現在、セブンが進出していない県は鳥取と沖縄のみだが、2015年10月に鳥取への出店を予定している。沖縄への出店よりも本州でのドミナント化を進めるのが先だと考えているのだろう。そして早い段階で沖縄に進出し、他チェーンより遅れている47都道府県制覇をもくろんでいるはずだ。また、駅構内での販売拠点展開に抜かりはないのはローソンと同じだ。
業界2位もしくは1位となるファミリーマートもその優位性をキープするべく、出店を加速させるはず。今後は、各コンビニチェーンの出店戦略から目が離せない。そして、各社のこれからの動きによって「生き残るコンビニが決まる」と筆者は考えている。
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