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» 2016年09月01日 07時18分 公開

暴走! マイコラス投手を不問にした巨人の“罪”赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)

[臼北信行,ITmedia]

マイコラスを野放し状態にしてはいけない

 マイコラスは来日1年目の昨季の活躍が認められ、メジャーリーグ復帰の誘いを蹴った上で球団側と好条件の2年契約を結んだ。その流れもあって多くのチーム関係者が「マイコラスは2年契約を結んだから来季は切られる心配もないし、いきなり手を抜いたのではないか」と疑心暗鬼になったのである。

 その疑いの信ぴょう性を高める材料として、こういう話もあった。マイコラスがシーズン開幕後の5月中旬にまだリハビリ中だったにもかかわらず、妻とともに映画のプレミア上映会イベントに招待ゲストとして出席したのだ。当時チームが苦戦を強いられている状況だったのに、堂々と2人仲良く撮影や取材に応じたことからチーム関係者からひんしゅくを買い、球団に厳重注意される騒動にまで発展している。つまり“前科”があるということだ。

 だからこそ、このままマイコラスを甘やかし続けていたら巨人、いやひいては日本のプロ野球界がナメられることにつながってしまうかもしれないのだ。こういうウワサはすぐに代理人サイドを通じて米球界にも広がっていく。そうなれば「日本のプロ野球界は緩い」との認識が広まり、ますますワガママで協調性の足りない助っ人が大挙して押し寄せてくる最悪の結果にもつながりかねない。

 そのような事態を招くとなると、日本プロ野球界のレベルもどんどん低下していってしまう。メジャーリーグのアメリカン・リーグ球団の極東スカウトも次のように指摘し、マイコラスを野放し状態にしている巨人に対して警鐘を鳴らした。

 「メジャーリーグで、こんな不遜な態度を見せたら即一発でマイナー降格でしょう。3年ほど前にレッドソックスの(デービッド・)オルティス(内野手)が球審の判定に激怒し、放送禁止用語を連発しながらベンチ内にあるブルペンコール用の電話をバットで破壊したことがあった。

 このときのオルティスは審判に暴言を吐いたことも重なって退場処分を食らったが、その後チームメートや監督ら首脳陣、さらにはファンにまで謝罪したことから球団による処分は言い渡されずに済んだ。それでもオルティスは反省の意味を込めて内々でボストンの地元でボランティア活動などを行うなど自らにペナルティを課したと聞く。

 メジャーリーグには納得がいかないとバットや器具を壊す選手が多いというイメージがあるが近年ではレアケースで、もし引き起こしてしまうと当人は必ずチームメートや関係者に謝罪する。『フォア・ザ・ザ・チーム』の精神が求められているからだ。ただ今回のスタンドプレーを起こしたマイコラスは、その後チームメートに何の謝罪もない。そういう助っ人の怠慢な態度に対して何の注意もしない巨人という球団の姿勢には首をかしげざるを得ない」

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