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» 2017年04月27日 12時43分 公開

赤坂8丁目発 スポーツ246:井岡一翔を「善戦マン」にしてしまったTBSの罪 (4/4)

[臼北信行,ITmedia]
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井上VS.井岡の一戦は、話題を呼ぶはず

 次の試合はWBO世界フライ級王者の鄒市明(ゾウ・シミン=中国)との統一戦が濃厚と言われている。この一戦の実現を井岡陣営は強く望んでいるが、ゾウは北京、ロンドン五輪で金メダルを獲得した経歴はあるもののプロではたった10戦しか行っておらず、しかも現在36歳だ。アマチュアのクセが残る「タッチボクシング」の戦い方が顕著でKO勝ちもたった2回しかない。だから、このゾウには「また“安パイ”なんじゃないか」と揶揄(やゆ)する指摘もある。

 4階級制覇を狙う井岡陣営には、WBO世界スーパーフライ級王者の「怪物ハードパンチャー」井上尚弥との夢対決も待ち望まれている。井上の試合はTBS側の内部でも井岡との対戦実現を熱望している関係者が多いと聞く。井上VS.井岡の一戦ならば、大きな話題を呼ぶはずだ。

 しかしながら井上の試合中継はプロデビュー直後までこそTBSが押さえていたが、現在はフジテレビと契約中。それだけに井岡が挑戦者という立場だとTBSがフジテレビ側と中継権について交渉を行う必要性も出てくるので、そのハードルはどうしても高い。TBSには「井岡が負ければキラーコンテンツがなくなってしまう」と及び腰にならず、ぜひ実現に動いてほしい。井岡の汚名返上と男気アップにも一役買えるはずだ。

【訂正:初出で井上選手の放映権を持っているのはTBSとしていましたが、正しくはフジテレビでした。現在は訂正しています】

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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