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インタビュー
» 2018年04月28日 08時00分 公開

土曜インタビュー劇場(ぼっち公演):出世するオジサンが、孤独の迷宮に入りやすいワケ (3/5)

[土肥義則,ITmedia]

共通の話題を見つけることがポイント

土肥: 「どうしよう」となる前に、孤独オジサン予備軍はどんなことを心がければいいのでしょうか。何か準備が必要であれば、やります、やります。

岡本: ランチタイムにちょっと高級なレストランに入ってみると、お客は女性ばかり。会話を聞いていると、彼女たちは本当によくしゃべる。「フィギュアスケートの羽生くんはカッコイイよね」とか「韓流ドラマ『○○』はおもしろいよね」とか。一方の男性はどうか。オジサン同士が会話をしていることがあるので、ちょっと耳を傾けてみても仕事の話ばかり。女性のように「そうだね」「分かる、分かる」といった共感ワードはほとんどでてきません。

 オジサンからすれば「そんな意味のない会話はできない」と思われるかもしれません。でも、そうした考え方をしていると孤独になってしまうので、共通の話題を見つけてコミュニケーションをしてみてはいかがでしょうか。仕事だけでなく、スポーツ、ゲーム、趣味などの話であれば、相手と話をすることができるはず。

土肥: ワタシが子どものころ、オジサンたち(現在80〜90歳)はどのような会話をしていたのか。話を聞いていると「クルマ」のことばかりだったんですよね。「なに乗っているの?」と聞いて、車種を聞いたら「エンジンはどう? よく走る?」といった話をしていました。

 クルマの会話が終わったら、次はタバコ。「なに吸っているの?」と聞いて、銘柄を聞いたら「おいしい?」といった話をしていました。なぜ、クルマとタバコの話題がよく出ていたのか。いま振り返ってみると、当時のオジサンはクルマに興味を持っていて、タバコを吸う人が多かった。だから、共通の話題があったわけですよね。

 でも、いまは違う。都市部であれば、クルマ離れが進んでいて、クルマの話をすることはあまりない。タバコも吸う人が少なくなったので、銘柄の話をすることはほとんどない。じゃあ、どんな会話をするのか。10年ほど前、ワタシが大阪で働いていたときには、阪神タイガースの話題がよく出ていました。「昨日の藪はよく投げたなあ。今日も明日も明後日も投げてくれへんかなあ」「やっぱり、桧山は代打の神様やなあ」といった感じで。

 でも、東京でそのような会話をすることは少ない。じゃあ、なにを話しているのかというと「天気」が多い。「今日はちょっと寒いですね」「今日は暑いですね」と。でも、天気の話をふられても、「そうですね」と答えるしかない。じゃ、次は仕事の話で……となる(編集部注:あくまでドイ個人の話でございます)。

 趣味嗜好が多様化していることはいいことなのですが、会話の中で共通点を見つけることが難しい。

岡本: やはり、共通項があると人は打ち解けやすい。女性の場合は、会話を通じて、共感し合いながらそれを探し出していく。一方の男性は「おしゃべり」が苦手な人が多いので、最初から「共通項」が見えているコミュニティに参加するのが手っ取り早いかもしれません。

 趣味のサークルを見つける、学校の同窓会や県人会などふるさとにゆかりのある集まりに参加するとか。あとは、家の近くに行きつけの店をつくることですね。居酒屋などでもいいのですが、そこに行けば知り合いに会えるという環境をつくる。特にオススメはスナック。ママというモデレーターが、上手にコミュニケーションの司会進行役をやってくれますからね。

 とにかく、ビジネスパーソンの皆さんは現役時代から会社以外のコミュニティを開拓して、仲間づくりをしておくこと。これは非常に大切だと思います。

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