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» 2018年05月07日 14時06分 公開

狙いは「働き方改革」ではない:賛否両論の丸紅「社内副業」義務化 人事部長に真意を聞いてみた (2/4)

[勝木健太,ITmedia]

新制度の柱は「人材」×「仕掛け」×「時間」

――「人材」「仕掛け」「時間」の3つを切り口に、新たな制度を始めたということだが、「人材」の部分ではどのようなことに取り組むのか。

鹿島: 今後の丸紅グループを担う人材には、1つの商品分野のプロであるだけではなく、これまでの商社の枠にとらわれない、より分野横断的な視点が必要だと考えている。顧客視点のビジネスを創出していくためには、丸紅グループが持っている様々なプラットフォームを最大限に活用してソリューションを提供する「発想力」が求められる。そこで、イノベーションを議論するための場である「丸紅アカデミア」を設立し、「社外人材交流プログラム」も開始した。丸紅アカデミアでは、世界中の丸紅グループの社員から人材を選抜し、1年間にわたって実際にイノベーションを起こすための議論をする場をつくる。

 「社外人材交流プログラム」では、社外との人材交流を強化する。社外とのネットワーク構築だけではなく、丸紅グループを外から見ることで新たな事業展開に結び付けられる人材を育成するのが狙いだ。

phot 多くの制度的な支援を設けている

――「仕掛け」についてはどうか。

上杉: ビジネスモデルを可視化する取り組み「ビジネスモデルキャンバス」に着手し、丸紅グループの資産や事業戦略を示したWebサイトをオープンした。ここではグループの事業を約300のビジネスモデルとして整理し、各事業の資産や顧客、価値提供といった情報へのアクセスができるようになっている。併せて、新しいビジネスのアイディアや解決したい課題を投稿できる「アイディアボックス」も設置し、全グループ社員がアイディアの成熟度を問わずに投稿できる。

 ここまでが4月からの制度的支援の概要だ。イノベーション創出のためには、日々の業務に取り組むだけではなく、中長期的な視野を持ち、将来的な「種まき」となる新たな価値提供の在り方を探すことも必要だと考えている。本制度を通じ、将来的な「種まき」のきっかけが生まれることを期待している。

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