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» 2018年06月06日 08時00分 公開

35歳でフリーライターになった元公務員が踏んだ「修羅場」独立を告げた時、「周囲」はどう反応したか(2/5 ページ)

[小林義崇,ITmedia]

「副業禁止」の公務員だからこその葛藤

phot 公務員の副業は「ご法度」(人事院Webサイトより)

 妻や母親と同じく、私自身も独立するに当たって大きな不安を感じていたし、葛藤もあった。もし、副業のできる職業であれば、ひとまず週末ライターから始めて、自分がライターで食べていける確証をもってから独立していたことだろう。

 しかし、公務員の場合、それは許されない。職務専念義務というルールがあり、副業はご法度だ。しかも、私が勤務するのは国税局。もし職場に黙ってライターをしたとしても、源泉徴収などを通じて、いずれバレてしまうことだろう。何より、そんなビクビクしたシチュエーションでまともに仕事ができるはずがなかった。

 「ライターの仕事をしたい」「そのためには公務員ではいられない」「でも……」。恵まれた職場という自覚があり、これといって不満もなかったため、なかなか“辞める”という結論を出せない。これまで一緒に仕事をしてきた気の合う同僚や、いいポストに推してくれた過去の上司のことも頭によぎった。

1冊の本をきっかけにライターを志す

 そもそも、私がライターを目指すきっかけとなったのは、ある1冊の本との出会いにある。いつものように休日に書店に立ち寄ったとき、ある本が目に飛び込んできたのだ。それが、ライターの上阪徹氏による「職業、ブックライター。」(講談社)だった。

 その本によると、世の中に出ている書籍には、ライターがインタビューして1冊にまとめたものが少なからずあるという。上阪氏は、そうした書籍を手掛けるライターを「ブックライター」と定義し、その仕事の実情を「職業、ブックライター。」で明らかにしていた。

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