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「人事から世界変える」  ユニリーバの女性取締役が本気で目指す“一億総ワクワク社会”パーフェクトウーマン 女性が拓く新時代(4/6 ページ)

» 2018年09月11日 08時00分 公開
[大宮冬洋ITmedia]

私が何をしているときに輝くのかを分かっている夫

――話はGE時代に戻りますが、社内で今の旦那さまと出会われて29歳のときに結婚したそうですね。忙しく働く女性にとって、結婚相手をいつどこでどのように探せばいいのかは重要なので、島田さんのエピソードを聞かせてください。

 1歳下の主人とはGEグループ内のリーダーシッププログラムで知り合いました。私は前日まで仕事で徹夜していたので、化粧などはグチャグチャのまま(笑)。自分にベストの男性は、求めているときには現れなくて、仕事に燃えて没頭しているときに出会うことができるのかもしれません。

 主人は世間一般的にモテるタイプではありません。でも、女性の生き方における「多様性」を良く理解しています。海外で教育を受けた影響なのか「女だから家にいるべき」といった固定観念がなく、働く私を応援してくれます。それは私が何をしたいのか、何をしているときに輝くのかを分かっているからです。

 彼が私のどこを好きになったのかは、よく分かりません。彼に聞いてください(笑)。おそらく、はっきりとものを言うところを気に入ってくれたのだと思います。今でも、家に帰って顔を合わせればお互いの仕事の話ばかりしています。

――中学校3年生の息子さんもいらっしゃるそうですね。ご両親の影響を大きく受けているのではないでしょうか。

 そうですね。とても前向きでヘコたれない人間に育っています。嫌なことやつらいこともあると思いますが、時々心配して様子を見ると、ちゃんと自己解決をした後だったりしますから。

 私は彼が生まれたときから1対1の人間だと思って接してきました。たまたま私が先に生まれただけで、上下関係はありません。彼が1歳児のときに何かをやらかして、私が「それはあなたの責任でしょ」と言い放ったら、さすがに母からすごく叱られました(笑)。

 中3なのでもちろん反抗期です。「話しかけないで」などと言われます。でも、私は気にせずに話しかけているので反抗期は関係ありません。

phot 会社では取締役として活躍する島田さんも、家庭では「妻」であり「母親」だ(右は筆者)

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