IT・通信業界でワークライフバランスの良い企業は? キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を運営するライボ(東京都渋谷区)の調査によると、1位はGoogle日本法人(4.38点)だった。同社は福利厚生や待遇、社員のモチベーションを高める社内制度などが高く評価されていた。
社員からは「フラットかつ風通しの良い職場。仕事のクオリティーの水準が高く、ストレスがない」などの声が挙がった。同社は2019年秋をめどに、本社を東京・渋谷のビル「渋谷ストリーム」に移転し、事業を拡大する予定だが、従業員が倍増しても収容できるスペースを確保していくという。
2位はメルカリ(3.75点)。正午〜午後4時をコアタイムとするフレックスタイム制度を導入しているほか、参加レポートの提出を条件に、社員の有料セミナーの参加費を全額負担する社内制度などを整えている。平均年収は502万円と、平均年齢が30.3歳であることを踏まえると高めの水準となっている。「残業を悪と考える人が多く、残業が多い会社ではない」との意見があった。
3位はヤフー(3.48点)。勤続10年以上の正社員に2〜3カ月間の長期休暇を付与し、今後のキャリアや成長について考える期間を設ける「サバティカル制度」や、専門的な知識や語学を習得するための休暇が取れる「勉学休職制度」など、ユニークな社内制度を導入している。
社員からは「休暇は取りやすかった。フレックス制度への理解が高く、早出早帰りなどもしやすい。時短勤務する女性も多かった」との声が寄せられた。
4位は日本アイ・ビー・エム(3.36点)。在宅勤務や時短勤務など、場所や形態にこだわらない働き方を認め、社員のワークライフバランスを促進している点が特徴。ただ、「自分の裁量で自由な働き方ができるが、自由すぎてどこにいるのか分からない人も多い」との意見もあった。
5位はNTTドコモ(3.34点)。在宅勤務制度があるほか、「仕事と介護の両立セミナー」「パパママ育児教室」なども開き、社員のプライベートを支援している。社員からは「部署にもよるが、基本的に残業は月30時間程度であり、調整しやすい」との声があった。
調査は6月13日〜9月13日にかけて、JobQの「インターネット・IT・通信」カテゴリーに属する183社を対象に実施。「ワークライフバランス・残業」に寄せられた評価(5点満点)を基に集計した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング