(4)すべては会社の意思
圧迫面接のように企業イメージを失墜させる行為を軽々にど素人がやれば、単に会社の評判を落とすだけになります。会社側は、コーポレートイメージが採用によって損なわれるリスクを、もう少し真剣に考えて判断すべきなのですが、勝手に現場で面接官が暴走したらそれを止めることはできません。
つまり、圧迫面接はその面接官の技量を試す合図であり、下手な圧迫面接しかできないような面接官は素人であり、そうした素人に面接を全権委任している会社は、恐らく業務遂行においてもそうした雑な判断をする会社だとも考えられます。
すべては会社の意思、経営者の意思として、捉えられてしまう面接官という重責を、単なるベテランや取締役など役職だけで選ぶような会社は、やはりそんな社風だと考えるべきかもしれません。(増沢隆太)
増沢隆太(ますざわ・りゅうた)
株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング