パッとしない本田真凜を、なぜ大企業とメディアは“ヨイショ”するのか赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2018年11月29日 11時47分 公開
[臼北信行ITmedia]
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残された“猶予”は少ない

 日本の女子フィギィア界をみると、今シーズンからシニア初参戦している16歳の紀平梨花が、デビュー戦のオンドレイネペラ杯であっさり優勝。さらにGPシリーズでもNHK杯、フランス杯といずれもVを飾ってファイナル進出を決め、本田の存在がかすんでしまうほどのインパクトを残した。

 「同年代の紀平の活躍が真凜の負けじ魂に火をつけるのではないか」とポジティブにとらえる人もいるようだが、本気でそうならなければ本田に明日はない。いまだ色濃く残る各メディアからのチヤホヤに踊らされることなく、自らアイドル路線に決別を図らなければスポンサーからもポイ捨てされてしまうだろう。

 世界女王のアリーナ・ザキトワ(ロシア)や紀平が16歳であることと比較すれば、本田は17歳で年上だ。そういう意味でも彼女に残された“猶予”は限りなく少ない。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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