やはり元貴乃花親方は、“同じ穴のムジナ”だったのか赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)

» 2018年12月21日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]

クーデターも自分のため、だったのか

 実際に協会内部でも、退職前まで貴乃花派だった関係者たちが元貴ノ岩の暴力騒動を受けて、「以前の“クーデター”も結局、自分のためだったのではないのか」と次々に疑問を投げかけている。以下の言葉は、その貴乃花派を自称していた協会関係者の静かな怒りだ。

 「せっかく教え子の貴景勝が優勝して一度は指導力に関する評価も上げていたはずだというのに、ここまで逆の目が出てしまうとは……。これでは貴景勝もかわいそう。まあ、彼(元貴乃花親方)が何でも愚直な性格なのは致し方ないところだ。しかしながら元貴ノ岩の不祥事への対応の仕方は、いくら自分が相撲界を離れたからと言ってもあまりに無責任過ぎる。というか冷酷で非情だよ。あれで彼の真意が見えたような気がしてならない。

 そもそも元貴ノ岩が被害者となった時点でも一方的に擁護するばかりで、一番大事な本人の人間形成を怠っていたからこそ、後に立場が逆転する“茶番”を引き起こす要因につながったのではないのか。丸っきり足元が見えていなかったとしか思えない。

 だから、元貴ノ岩が被害者になった不祥事を格好のネタにして、今の理事長ら幹部たちを引きずり下ろす材料に仕立て上げようと、改革路線を満天下にアピールしながら世間を味方につけ“クーデター”を図った。つまり、自分がのし上がろうとすることしか考えていなかったのではないか。そう推察されても仕方がない」

 元貴乃花親方には私生活でも逆風が吹き荒れている。長年連れ添った景子夫人と離婚。さらに靴職人を目指していた長男の花田優一氏が芸能活動を開始したものの、トラブル続きで所属の芸能事務所から解雇された。優一氏は芸能界の大御所から靴作りの依頼を受けながら別の工場に回していたことも発覚するなど、問題を重ね続けた上、浮気がバレて陣幕親方の娘と離婚もしてしまった。

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