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» 2019年01月14日 08時30分 公開

ガラス張りの“見せる”施設:ごみの“迫力”でお酒が進む? 美術館みたいな「ごみ処理施設」で大人の社会見学 (2/4)

[加納由希絵,ITmedia]

「ごみピット」は5階建てビルが入る大きさ

 ごみピットは、5階建てのビルがすっぽりと入る大きさで、武蔵野市の6日分のごみをためることができる。収集するごみの量は1日で約100トンに上る。2階からピットの底までは深さ23メートルもあり、ピットの幅は11メートル、奥行きは19メートル。その中で1台の巨大クレーンがゆっくりと動き、ごみを一気につかむ。かなりの迫力だ。

photo 6日分のごみをためることができる

 クレーンは自動運転でごみをつかみ、ピットの奥にある焼却炉の入り口に運ぶ。ただ、昼間は地下のプラットホームから次々とごみが投入されるため、職員がクレーンを操縦して、投入口付近にあるごみを移動させるという。夜間は完全な自動運転となる。

photo ごみピットに隣接する中央制御室からクレーンを操縦する
photo 地下にあるプラットホームの様子も、上の階から見下ろすことができる

 クレーンの動きを眺めていると、すぐにあることに気が付いた。クレーンは、大量につかんだごみをすぐに焼却炉に入れるわけではなく、高く持ち上げてはまたピット内に落とすことを繰り返している。何をしているのか担当者に尋ねてみると、「ごみを攪拌(かくはん)しているんです」と返ってきた。ごみの塊をほぐして、均一に燃えるようにしているのだという。30分に1回、ごみを焼却炉に投入する。

photo クレーンでごみの塊をほぐす
photo 2炉ある焼却炉の入り口に、ごみを運ぶ。1日120トンの処理能力がある

 目の前にあるのはごみの山。それなのに、ずっと眺めていられた。イベントの参加者たちも、クレーンがごみを持ち上げるタイミングを見計らって、スマートフォンで撮影し、喜んでいた。ただ、当然だが、ごみが山になるのはそれぞれの家庭が確実にごみを出しているから。自分が出すのはたった1袋でも、それを処理するのにここまで大掛かりな設備が必要だということを実感させられた。

photo 参加者たちは、ごみピットで動くクレーンの様子を興味深そうに見学していた

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