例えば、イベントに参加した事業者、リバースプロジェクトトレーディング(東京都中央区)が販路拡大のきっかけをつかんだ事例がある。
同社は、愛媛シルクを使った商品開発、販路開拓などを行うことで、シルクの需要開拓と愛媛県の養蚕業復活を目指すプロジェクトを手掛ける。この取り組みに、伝統技術を活用した商品開発などを手掛ける企業が関心を持ったことから、商品をベトナムに出荷するための支援が始まった。
また、伝統技術を持つ日本のものづくり事業者とシンガポールのトップデザイナーによる「KYOプロジェクト」には、JAPAN BRAND FESTIVALのパートナー企業が協力。香港での展示会開催にこぎつけた。グローバル市場進出に向けて足掛かりをつくった。
他にも、技術や商品を国内外に売り込みたい事業者と、販路やノウハウを持っている事業者がつながるきっかけが生まれている。個人では、イベントがきっかけで「就職につながった」という人もいるという。
二本栁さんは「『JAPAN BRAND FESTIVALがご縁で……』という話をよく聞くようになりました」と話す。
しかし、すぐにこのような場ができたわけではない。現在の形になるまでには、「メリットがない」と言われ続ける高い壁があった。
「東京マラソンの仕掛け人」に聞く“ブームの作り方”
5万人を引き寄せる「パン祭り」を生んだ、まちづくりへの思い
「1本3000円」のシャープペンをヒット商品にした、“近寄りがたさ”
回転すしの厨房はどうなっている? くら寿司で働く若きリーダーに見せてもらった
モヤモヤ抱えるミドルへ 500人が人生相談に訪れた「昼のスナック」の秘密Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング