Model SやXは通常の車のようなキーが用意されていたが、Model 3はカードキー。クレジットカードサイズで厚みもそれくらいだ。Model Sのように近づくと自動でロック解除とはならず、Bピラーにカードを当てることで解錠となる
サイドシルには「MODEL 3」の文字が
ちょっと面白い「DOGモード」。車内にペットを残して車を離れる際、テスラ車はエアコンをかけっぱなしにできる。ただ従来はそれを見た動物愛護団体が、ガラスを壊して車内に取り残されたペットを救うことがあったのだという。タブレットに空調が効いていて安全だということを表示することで、ペットの安全を守りつつ、自動車も守るという仕組みが備えられている
走りのほうは電気自動車らしい、低重心を感じるものだった。加速性能はModel Sなどに比べれば見劣りするが、それでも助手席の乗員には「ちょっと加速するよ」と伝えないと首を怪我しそうなくらい鋭い。回生ブレーキの質が向上し、アクセルを離しただけで、自然にブレーキペダルを踏んだような減速感が得られるようになったのも特徴だ。
従来の自動車ではなく、まるで動くスマホのようなModel 3。自動運転などのオプションを付ければ、最廉価モデルでもおそらく600万円程度にはなるだろう。競合であるアウディA4やBMWの3シリーズを考えているオーナーの心をつかむことができるか。国内市場でも、テスラの大勝負が始まろうとしている。
- テスラModel 3試乗 これはドライバーの理想ではなく、テスラの理想
日本に2台しかないModel 3を試乗。ガジェット的な数々の仕掛けはひとまずおいておき、500万円オーバーのクルマとして冷静にみた場合にどうなのかをまとめてみる。また、自動運転の味付けにはメーカーの考え方がよく現れる。テスラの場合、ドライバーの理想ではなく、テスラの理想がクルマを走らせるのだ。
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テスラは既存の自動車産業をおとしめ、フェアでない批判を繰り返してきた。ただしコロンブスの卵的発想でプレミアムEV市場を作り出し、EVのイメージを変えた功績は認めざるを得ない。そのテスラの正念場がModel 3だ。プレミアムEVメーカーから脱却し、量産EVメーカーになれるかどうかはModel 3の成否にかかっている。
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米Teslaの最量販モデルである「モデルS」に乗る機会があった。徹底した自動化とパワー、そして自動運転技術。体験してみるとカルチャーショックというのがぴったりの時間だった。
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世界的なカリスマ経営者、イーロン・マスク率いる米テスラが新型「モデル3」を発表した。既に予約が殺到し「電気自動車がメインストリームになった日」というが、果たしてそうだろうか?
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テスラの自動運転による死亡事故が大きな物議を醸している。これを機に、今一度、テスラという会社のクルマ作りについて考えてみたい。
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