なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
インタビュー
» 2019年06月26日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(ぽっこり公演):「ちくぽこ問題」をどうやって解決したのか インナー「NoPoints」の舞台裏 (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

鏡に映っている自分の姿

土肥: 「浮き上がる乳首を隠してしまうインナー」――。初めて聞いたときには、ちょっと笑ってしまいました。どんな人がつくっているのか? どんな人たちが購入しているのか? いくつか疑問がわいてきたのですが、まずどんなきっかけでこの商品をつくろうと思ったのでしょうか?

川尻: 私は10年ほど前に結婚したのですが、その後どんどん太っていきまして。65キロから80キロくらいになってしまいました(涙)。結婚前に着ていた服はパツンパツンになってしまい、ある服を着用したところ、乳首がぽっこりと出ていることに気付いたんですよね。鏡に映っている自分の姿を見て、「なんだか嫌だなあ」と気分が落ち込みました。

 浮き出ている乳首をなんとか隠すことはできないかと考え、分厚いTシャツを着てみました。しかし、出たまま。しかも、暑い。これはダメだと思って、ばんそうこうを貼りました。なんとか収まったものの、長時間貼り続けていると、どうしてもかぶれてしまうんですよね。お風呂に入ったときには、ぴりぴりと感じて。しかも、跡が残る。この姿を見たとき、「なんだか嫌だなあ。どこかのメーカーが、乳首を隠してくれるモノを出してくれないかな」と感じていました。

 しかし、待てども待てども、どこも出してくれません。出すどころか、温暖化などの影響もあってか、インナーがどんどん薄くなっていくんですよね。そうしたインナーを着ると、ぽっこり乳首がますます目立つにようになりました。自分が求めるモノはどこも出してくれない、それどころかどんどん目立つモノを出す。このままではどうしようもないので、自分でつくってみてはどうかと考えたんですよね。いまから4〜5年前のことです。

土肥: 当時の川尻さんは、どんな仕事をされていたのですか?

川尻: IT関連の会社で、プログラムなどをつくっていました。

土肥: 全くの畑違いになりますよね。「服をつくるぞー」「乳首が出ないインナーを販売するぞー」と考えたそうですが、どこから手をつけたのでしょうか?

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