なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
インタビュー
» 2019年06月26日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(ぽっこり公演):「ちくぽこ問題」をどうやって解決したのか インナー「NoPoints」の舞台裏 (6/6)

[土肥義則,ITmedia]
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サラリーマンから「ちくぽこ」が消える日

川尻: NoPointsはインナーになりますが、インナー市場で戦わないことが大きいかなあと思っています。どういうことか。ちくぽこ問題を解決するために、分厚いTシャツを着たり、ばんそうこうを貼ったりしている人が多いと思うんですよね。

 先ほども申し上げたように、分厚いTシャツを着ても乳首は出てくるし、暑い。ばんそうこうを貼ると、跡が残って、かぶれることも。問題を解決できていそうで、微妙にできていなかったわけですが、NoPointsの場合、“着るだけで出てこない”という手軽さがウケているのではないでしょうか。

 インナー市場には大手メーカーが参入しているので、ものすごく厳しい状況になっています。いわゆる“レッドオーシャン”の中で戦わなくても、ちくぽこに悩んでいる人向けのアイテムを提供できれば、勝負できるのではないか。いや、勝負するのではなくて、戦わないことができるのではないかと考えました。

「NoPoints Ver.2」も好調に売れている

土肥: 大手メーカーもちくぽこ問題が存在していることは、分かっているかもしれない。しかし、その課題を解決する商品を出せば、自社ブランドを毀損するかもしれない。出すべきか、出さないべきか、と迷っているうちに、NoPointsが登場したのかもしれません。いずれにせよ、差別化戦略がうまくいった事例ですね。

川尻: 乳首が出てくることに悩みを感じているのは日本だけかなあと思っていたのですが、中国などからも引き合いの声をいただけるようになりました。海外でも同じような悩みを抱えている人がいるようですね。

土肥: 20XX年、サラリーマンから「ちくぽこ」が消えているかもしれませんね。本日はありがとうございました。

(終わり)

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