インタビュー
» 2019年07月17日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(ピンポン公演):“草卓球プレイヤー”向けのスクールが、じわじわ増えている理由 (5/6)

[土肥義則,ITmedia]

お金をもらうことは「悪」

全店でシャワーを完備している

佐藤: 14年、東京の自由が丘に1号店をオープンしたところ、最初の月の売り上げは100万円ほど。その後、月20%ペースで増えていき、9カ月目に損益分岐点を超えました。このような話をすると、「順調だねえ」と思われるかもしれませんが、ご指摘されたように単価が安いこともあって、ビジネス面でも課題があります。

土肥: 他の競技を見ると、マンツーマンで60分1万円のところがありますよね。他を見習って、1万円にするのは難しい?

佐藤: 「卓球=スポーツ」というイメージがまだまだ弱いので、お金をもらって教えてはいけない、お金をもらうことは悪だ、といった雰囲気が根強く残っているんですよね。公共の体育館や道場などで教えている人たちを見ると、会社で働いていて、その仕事が終わったあとに、ボランティアで教えているケースが多い。ビジネスとして成立していない業界で、ビジネスを行っているので、収益をあげていくことは今後の課題でもあります。

 少し暗い話が続いたかもしれませんが、明るい話もたくさんあるんです。現役選手がたくさん活躍しているので、競技そのものはものすごく盛り上がっている。活躍しているのは10代の選手が多く、まだまだこの先の結果が期待できますよね。また、下の世代にも優秀な選手がたくさん育ってきているので、今後の活躍に期待できるのではないでしょうか。

 選手が活躍しなくなると、そのスポーツの人気は低迷する傾向がありますよね。卓球の場合は、日の丸を背負って活躍している選手がたくさんいるので、彼ら彼女らの姿を見て、「自分もやりたいなあ」と思う人が増える。そうすると、競技人口はまだまだ伸びるかもしれません。

土肥: 以前であれば「卓球=暗い」といったイメージがありましたが、最近はそうした声もあまり聞かなくなったような。

佐藤: スクールを始める前、「卓球のイメージを変えたいなあ。『暗い』と言わせたくないなあ」と思っていましたが、少しずつ変化が出ているのではないでしょうか。3〜4年前までは、「卓球=暗い」といった言葉をよく耳にしたのですが、最近は聞かなくなりました。それもこれも、日の丸を背負った選手が増えてきたことが、影響しているのかもしれません。

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