土肥: 最後に、今後のことを聞かせてください。これからもスクールをどんどん増やしていくのですか?
佐藤: 繰り返しになりますが、場を提供するのはそれほど難しくありません。施設を確保して、台を用意して、コーチを確保すればいい。コーチを雇うことができても、その地域で卓球がどこまで根付いているかも考えなければいけません。
競技人口がたくさんいて、さらに増えている――。といった話を聞くと、まだまだ出店できるところはたくさんありそうと思われるかもしれませんが、エリアによって状況はバラバラ。東京23区内であればどこも同じでしょと想像されるかもしれませんが、かなり違う。ということもあって、その地域でどこまで卓球が根付いているのか、そこを見極めながら出店していかなければいけません。
そのように考えると、卓球が根付いていなくて、人口が少ないエリアに出店するよりも、海外に進出するほうがいいのかもしれません。多くの企業は日本で成功を収めて、次に海外展開といった流れがありますが、違っていてもいいと思うんですよね。人口が減少していることを考えれば、いずれ海外展開を視野に入れなければいけません。いずれやるのであれば、すぐにやってもいい。
土肥: 不毛なところを耕すのではなくて、肥沃な大地を狙っていくというわけですね。
佐藤: 日本でやっても、海外でやってもやることに大きな違いはありません。卓球場をつくって、コーチを雇う。そして、やりたい人に来てもらう。シンプルなビジネスモデルなので、チャンスがあれば海外に進出したいですね。
(終わり)
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