インタビュー
» 2019年07月17日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(ピンポン公演):“草卓球プレイヤー”向けのスクールが、じわじわ増えている理由 (4/6)

[土肥義則,ITmedia]

コーチを確保することが難しい

土肥: 先ほど、学生時代に卓球をしていても、実業団でプレーすることは難しいといった話をされていました。ということは、就職難民もたくさんいるはずなので、経験者に「ちょっと、ウチでコーチをしてみないか?」と声をかければ、すぐに見つかりそうですが。

佐藤: いえ、そんなに簡単ではありません。なぜか。そもそも卓球スクールがない。ということは、コーチという職業がない。こうした状況だったので、声をかけられた人もイメージができないですよね。卓球を教えることに興味があっても、次のステップをなかなかイメージできません。年を重ねても、コーチを続けなければいけないのか。ケガをした場合、どうすればいいのか。不安定な日々を送るのは嫌なので、給与をきちんともらえる企業で働こうと考える。

 このような思考に陥るのも、仕方がない面があるんですよね。地域に卓球道場はたくさんあるのですが、そのほとんどは個人経営。子どもたちから月謝をもらって運営しているので、たくさん稼ぐことは難しい。資金繰りが苦しくなって、給料が未払いになっているケースもありました。そうしたことを体験した、うわさに聞いた、となると「卓球スクールのコーチをやっても、将来は大変そうだな」という気持ちになっても仕方がないかもしれません。

 卓球コーチのイメージが悪化しているなかで、指をくわえて黙っているわけにもいきません。次のキャリアを描けるように説得して回りました。当社は店舗数を増やす予定にしていて、コーチをコーチするポジションができるかもしれない、店舗を運営する仕事ができるかもしれない、といった感じで。結果、1人、2人と増えていき、現在コーチは70人ほど。ちなみに、同席している広報のIも学生時代に卓球をやっていたので、入社当時はコーチをやっていました。

土肥: ふむふむ。場を提供することはそれほど難しいことではないけれど、コーチを採用することはかなり大変なわけですね。あと、もうひとつ気になることがあります。マンツーマンで教えてもらって、60分5000円台となると、ビジネス面でも苦労しているのでは?

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