インタビュー
» 2019年07月24日 07時02分 公開

水曜インタビュー劇場(復活公演):売上5倍! 経営難に陥っていたキャンプ場を、どうやって再生させたのか (5/6)

[土肥義則,ITmedia]

上級者はケチだ(笑)

土肥: スタッフはできるだけ事務所から出ない、お客さんには美化活動に協力してもらう、この2つのルールを決めたわけですね。話はちょっと変わりますが、再生されたキャンプ場の数字を見ていると、客単価が1.8倍になっていますよね。これは、なぜ?

小黒川渓谷キャンプ場。中央アルプスを源とする小黒川の脇に建つ6棟のキャビン

鷲尾: スキー場を運営しているときもそうなのですが、当社は初心者を囲い込むことにチカラを入れているんですよね。上級者はあまりお金を使わないので。

土肥: ん? どういう意味ですか? 「上級者はケチだ」なんて言えば、クレームが殺到しちゃいますよ(笑)。

鷲尾: なぜ上級者は、スキー場でお金をあまり使わないのか。何度もスキーをやっている人なので、ウェアを持っている、板も持っている。レストランで食事をせずに、コンビニ弁当などを持参する人が多い。リフト券を安く購入できる方法を知っている(苦笑)。収益構造はレンタル、食事、売店、リフト券が柱になっているのに、その柱でなかなかお金を使ってくれないんですよね。

 キャンプ場でも同じようなことが言えるんです。上級者はテント、寝袋、ランタンなどを持っている。食事も自分たちで用意する。テント生活に慣れているので、準備がきちんとできているんですよね。

いなかの風キャンプ場

 一方、初心者やファミリーはあまり道具を持っていません。キャンプに慣れていないこともあって、できれば手ぶらで行きたいと思っている人が多い。というわけで、テントや寝袋などを借りて、食材なども現地で調達する。ただ、ここで注意しなければいけないことがあります。テントや寝袋などを借りるのはいいけれど、古いタイプのモノはちょっと嫌ですよね。できれば、新しく洗練されたデザインのモノがいい。というわけで、初心者の女性でも抵抗なく足を運んでもらえるようにアイテムを充実させました。

 その昔、キャンプ場といえば、野宿の形に近かったんですよね。そんなイメージが強かったのですが、いまは違う。できるだけホテルに近づけるようにしなければ、新しいお客さんを囲い込むことは難しいんですよね。

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