コンテンツは、講談社の「ディズニーゴールド絵本」を活用。事前の調査では、要望は後に発売される「動く絵本プロジェクター Dream Switch」に収録している日本や世界の童話・絵本の方が大きかったが、子どもと親の両方が楽しめるという理由から、ディズニーを先に展開することにした。
意外なことに、キャラクターや背景の動き、ナレーションのスピードや声のトーンといった入眠を促す要素は、手探りで最適解を見つけたという。土屋氏は次のように話す。
「子どもの寝かしつけに詳しい専門家や、寝かしつけに関する研究成果などを探したのですが、探した限り見当たらなかったことから、いろんな映像をつくり実験を繰り返しました。実験はのべ1000回実施しています」
また、子育てに関する本をたくさん読んだ土屋氏は、そこから得た知識として、自発的な睡眠を促すために物語に必ずオープニングとクロージングを設けることにした。例えば、「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ Dream Switch」では、物語が始まる前と終わった後にミッキーマウスが登場し、子どもたちに次のようなメッセージを伝える。
【物語が始まる前】
やあ僕はミッキーマウス
ようこそ楽しいお話の世界へ
さあて、今日はどんな本を選んでみようかな
【物語が終わった後】
お話はどうだったかな
おや、ミニーもドナルドも寝ちゃったみたいだね
グーフィーも、デイジーも、プルートも楽しい夢をみているみたい
ふぁああ、なんだか僕もねむくなってきちゃったよ
今日はどんな夢がみられるのかな
さあ、目をつぶってみて
おやすみなさい
また、明日ね~
「物語が始まる前に、そろそろ寝る時間だということを分からせ、終わったら『おやすみなさい』と語りかけることで、自発的な睡眠を促すようにしました」と土屋氏。少しずつ話が理解できるようになる3歳あたりから、効果が表れるようになるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング