動く絵本のほか、「Dream Switch」には「ABCソング」のような知育に役立つコンテンツも収録した。知育コンテンツも収録することにした理由を、土屋氏は次のように話す。
「開発が進んでいくうちに価格が1万5000円近くになりそうだと分かり、社内では価格面で商品化が懸念されました。玩具で1万5000円は高価。子どもの寝かしつけにのみ使うのであれば、なおさらでした。子どもの寝かしつけに困っている人たちに話を聞いてみても、寝かしつけに使える商品は欲しいものの、そのためだけに1万5000円を支払って購入することはできない人が大半でした。しかし話を聞いていると、知育の要素があれば高価でも購入を検討してもらえそうな人がいることが分かりました」
また、同社が調べたところ、寝る前に学習したほうが脳への定着がいいらしいことが判明。脳研究の第一人者である東京大学の池谷裕二教授に確認したところ、寝る前の読み聞かせは脳への定着がいいということだったので、寝かしつけだけでなく睡眠前学習の要素も盛り込むことにした。
知育コンテンツの一例。写真は「動く絵本プロジェクター Dream Switch」に収録されている童謡「ロンドンばし」
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