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» 2019年08月16日 08時00分 公開

杉山淳一の「週刊鉄道経済」:総距離1000キロ以上! 今後20年の鉄道開業計画を俯瞰する (6/7)

[杉山淳一,ITmedia]

羽田空港アクセス線の開業目標は2028年度

2028年度

 広島市のアストラムラインはJR西広島駅まで計画されており、開業目標は「令和10年代初頭」となっている。28年は令和10年だ。初頭とは曖昧だけれども、令和15年前後であれば「令和10年半ば」となるだろうから、31年度、令和13年度までという目標だろう。

 JR東日本の羽田空港アクセス線の開業目標が28年度だ。東海道本線(上野東京ライン)の浜松町付近から分岐し、休止中の貨物線を再利用して東京貨物ターミナルへ。そこから新トンネルを作って羽田空港国内線ターミナル地下に乗り入れる。

羽田空港アクセス線(仮称)(出典:JR東日本

2029年度

 大阪モノレールの門真市から南下し、瓜生堂までの開業目標が29年度だ。瓜生堂は近鉄奈良線と交差する場所にあり、近鉄奈良線も新駅を設置して乗り換えに対応する予定。途中駅でもOsaka Metro長堀鶴見緑地線、JR西日本学研都市線(片町線)、近鉄けいはんな線と乗り換え可能になる。大阪モノレールは伊丹空港に乗り入れているため、これらの路線から空港アクセスが向上する。

大阪モノレールの延伸計画(出典:国土交通省

2030年度

 横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸計画が30年ごろの開業目標となっている。あざみ野駅から延伸し新百合ヶ丘駅に至る。東急田園都市線と小田急小田原線の急行停車駅同士を結ぶ。沿線は多摩田園都市に含まれ、住宅が多い。横浜市内はルートが確定しており、川崎市側は3つのルートを示し検討中だ。

2031年度

 北海道新幹線が札幌駅へ延伸開業する。並行在来線は函館本線の函館〜小樽間。ただし、存続に当たっては、貨物列車が走る函館〜長万部と、貨物列車が走らない長万部〜小樽間で事情が異なるため、それぞれの区間ごとに自治体が協議中だ。

北海道新幹線の計画(出典:鉄道・運輸機構

 JR西日本と南海電鉄が運行する「なにわ筋線」の開業目標も31年度。JR西日本は北梅田〜JR難波間を運行し、阪和線経由で関空特急「はるか」、紀勢線特急「くろしお」を運行予定。南海電鉄は北梅田〜新今宮間を運行し、関空特急「ラピート」を運行予定。北梅田〜新大阪間のJRの線路も南海電鉄が乗り入れると報じられている。

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