リニア中央新幹線の名古屋〜新大阪間開業は37年度の予定。詳細なルート、途中駅の位置などは未定だ。JR東海は品川〜名古屋間開業後速やかに着手する方針で、環境影響評価の手続きもこれからだ。
北陸新幹線の敦賀〜新大阪間の開業時期は未定。環境影響評価の手続きは始まっている。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は19年5月に計画段階環境配慮書を示した。国土交通省の試算によると、着工は2031年。工期は15年で、開業は2046年となっている。
中央新幹線の場合、工事認可が2014年、開業は27年とすると、工期は13年だ。また、計画段階環境配慮書の公表から開業予定までは16年。こちらに当てはめると、北陸新幹線の敦賀〜新大阪間は2035年開業でもおかしくはない。山岳区間ばかりで難工事かもしれないけれど、距離は中央新幹線の約半分である。ここが民間企業と、単年度当たりの予算配分を待つ国の事業の差かもしれない。
このほか、構想、計画があって着手の見通しが立っていない区間は次の通り。
これらは予算や運行の枠組みなどが決まればすぐに動きそうだ。期待して待ちたい。なお、文中の路線名、駅名、所要時間などは未確定であることをご承知いただきたい。
乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。
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