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» 2019年08月29日 08時00分 公開

次期社長は?:日本マイクロソフト社長の働き方――平野氏単独インタビュー(後編) (1/4)

日本マイクロソフトの社長を退任する平野拓也氏は、9月1日からMicrosoft本社でその手腕を振るうことになる。単独インタビューの後編では、今後の展望や次期社長について話を聞いた。

[大河原克行,ITmedia]

 2019年8月31日に日本マイクロソフトの社長を退任する平野拓也氏は、9月1日付で、米MicrosoftのOne Microsoft Partner Group(ワンマイクロソフトパートナーグループ)バイスプレジデント グローバルシステム インテグレーター ビジネス担当に就任する。同時に日本マイクロソフトの特別顧問に就任し、同社の事業を支援することになる。米本社ではどんな仕事を担うのか。そして、平野社長の後任社長はどうなるのか。

 多くの外資系企業がそうであるように、マイクロソフトの制度も、日本法人の社員が米本社に勤務する場合には、一度、日本法人を退社し、米本社に入社するという仕組みを取っている。その点で9月1日付で米本社に籍を完全に異動させながら、日本マイクロソフトに籍を置く平野社長のポジションは異例である。

 そして、次期社長は8月中には発表されない公算が高く、社長不在状態が一定期間続く可能性がある。外資系企業には珍しくスムーズなバトンタッチを続けてきた日本マイクロソフトにとって、これも異例の事態である。

―― 9月1日から日本マイクロソフトの特別顧問に就きますが、この仕事の役割は何ですか。

平野 1つは次期社長を決め、それを支援していく役割です。2つ目は、日本のパートナーやお客さまに対して、ビジネスを支援する仕事です。そして3つ目は、米本社に在籍している立場を生かして、日本のビジネスをサポートする仕事となります。

 米本社の日本人役員としては、沼本健コーポレートバイスプレジデントがいますが、日本マイクロソフト出身の役員は私だけですから、その地位を生かして、何か新たな施策を開始する際などに、これは日本に対してプラスになると感じたら、日本マイクロソフトの社員にうまく「パス」を出して、成果につなげるといったことはやりたいですね。

 私自身、日本マイクロソフト社長として、「米本社からこういう支援が欲しい」と思ったことが何度もありましたから、それを知った上で、逆の立場から日本マイクロソフトを支援したいと思っています。

2019年8月31日付で退任する日本マイクロソフトの平野社長

―― 日本マイクロソフトにおける事業責任はあるのですか。

平野 事業責任はありません。また、人事にも関わりません。期限も決まっていません。

―― 東京・品川の日本マイクロソフト本社には、特別顧問室は用意するのですか。

平野 いえ、そういった部屋はないでしょうね。いまの社長室は、次期社長が使うことになります。私が日本に帰国したときには、フリーアドレスでどこか空いている席を使うことになります(笑)。

―― 社長室には何度かお邪魔させていただきましたが、ペーパーレスを実践していた平野社長の社長室は、いつも何もない状態でしたから、引っ越しは楽そうですね。

平野 社長室の引っ越しは楽です。すぐに次期社長に渡すことができますよ(笑)

―― 社長室には、平野社長が「私の生き方、考え方のベースであり、自分が持つ価値観とも合っていた」とした3枚の絵を飾っていましたね。これはどうしますか。

平野 イラストレーターであり絵本作家のドクター・スース氏によって書かれた3枚の絵は、私物なので米本社に持っていきます。

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