堀江: 企業でこういう活動にスポンサーするところはないですかね。
ハヤカワ: 個人的には、生理用品業界は少なくともやってほしいです。
堀江: 僕も生理用品を使った検査ビジネスを以前考えたことがありました。ピロリ菌の検査に使えないか検討しましたが、生理用品についている血だと難しくてだめだと言われました。
ハヤカワ: 量が少ないという問題はありそうですね。国外だと使用済みのタンポンを郵送することによって実施できる検査があるらしいです。
生理用品もいろいろ種類があります。使い捨てとは別に、液体の状態でキャッチするタイプがあって、それを普及させたいなと思っています。そのタイプなら検体が取れそうですね。
堀江: それを郵送できるかどうか。
ハヤカワ: ピロリ菌検査や大腸がん検診などで便を送ることもあるから、いいんじゃないですかね。私、便を郵便で送ったことがあります(笑)。
堀江: 便が郵送できるなら血も郵送できないとおかしい。やってくださいよ。医者の世界は保守的だから。
ハヤカワ: 婦人科に関して言えば、歴史がそれほどあるわけではありません。生理についての論文が出始めたのはおおよそ1900年代の半ばからです。
堀江: そうなの。
ハヤカワ: 日本における生理用品の普及はカラーテレビよりも後なので本当に最近のことだし、婦人科の研究自体も、国際的にそこまで歴史は深くないです。
堀江: ピルの進化はいますごいですよね。生理を抑えるためのピルと、埋め込み式のピル(日本で未承認)もありますよね。3年間生理がこない状態を保てるというのは、生理が重い人たちにとってはソリューションです。でも、これも意外と知られていないですよね。アフターピルを知らない人も多いです。僕ら男性はほとんど知らないですね。
ハヤカワ: 生理を減らすためや、生理痛を抑えるためにピルをもらいにいっても、婦人科の医師に「避妊したくないのでしょう」と言われることが未だにあるそうです。それこそ低用量ピルと中用量ピルとの違いを知らない保健の先生も多いと思います。
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