チックフィレイがチキンサンド人気をけん引するなか、ほかのファストフード店もチキンサンドを投入し、ファストフード業界では各社がチキンサンドのシェアを狙って「戦争」状態になっているのだ。いまでは、ファストフード業界で一番注目されるカテゴリーになった。
業界トップのマクドナルドも例外ではない。ビジネスが好調なチックフィレイのシェア拡大を黙って見ているわけにはいかないとばかりに、チキンサンドのメニュー開発が同社のトッププライオリティとなっているという。
もちろん、マクドナルドのメニューにも、チキンナゲットやチキンサンドはあるのだが、チックフィレイのチキンサンドに対抗できるようなプレミアム商品がない。
それでもマクドナルドは、ポパイズの新商品とタイミングを合わせるかのように、9月に「スパイシーBBQ チキンサンド」を発売した。そのチキンサンドとは、ゴマ付きのバンズにスパイシーなBBQソースをかけたフライドチキン、スライスしたピクルスとオニオンを挟んだものになっている。
しかし、同社の努力もむなしく、少なくとも現時点では、ポパイズのようにセンセーションを巻き起こしていないようだ。
また、他社とは異なるアプローチでチキンサンドのシェアを狙っているのが、フライドチキンを主力商品としたファストフードチェーンのKFCだ。植物由来の原材料を加工して作られる、代替え食品のミートレス・チキンを使ったメニューの開発を行っている。
同社は、ミートレス業界大手の「Beyond Meat(ビヨンド・ミート)」が開発した「Beyond Fried Chicken」を使ったチキンウィングやナゲットなどを、アトランタ州の店舗でテスト販売したばかりだ。
そのテスト販売では、用意した商品が1日で完売したという。まだテストの段階なので、実際にメニューに採用して全米で展開するのかは未定だが、今後の動向が注目される。
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