―― 現場で得た知見が生きているのですね。エクシーを立ち上げて、導入した企業からはどんな反響がありますか?
陳 顧客によく言われるのが、「本当に簡単に採用活動ができます」というものです。アンケートを取ると、募集を「移動中にできる」「お風呂に入りながらやっている」といろいろな声をいただきます。
―― 「来月辞めたいんですけど」ってアルバイトから急に電話がかかってきたら、お風呂に入りながらスマホでポチポチと募集を始められるという。
陳 また、採用Webサイトが作れるのも強みです。今までは1求人あたり1回広告を出すのに平均4万円ほどかかっていましたが、自社の採用サイトやオウンドメディアならもっと安価にできます。「店舗にポスターを貼る感覚でできて、応募が入ってくるのですごく助かる」と言っていただけます。
―― 採用サイトはエクシー側がプラットフォームを用意されていますよね。しかも、現在は無料で使えます。そこからの収益化はどのように考えているのでしょうか。
陳 求人媒体の版元と法人企業のツーサイドプラットフォームあるわけですが、どちらから収益を上げていくかは正直今は決めきれていません。いくつかのビジネスモデルの可能性がありますが、それぞれの一部に対してユーザー調査やテストをやっているので、それらを経て最終的に決めていきます。
―― エクシーは現場の問題を実際に目にしてきた陳さんだからこそできたサービスかもしれませんね。
陳 働く側はいろいろなものが整ってきて幸せになりつつあると思うのですが、雇い手側はなかなか考えられていません。小さなお店の採用担当や店長の可処分時間はほぼなくて、みんなが苦しい状態なので、そこもハッピーにしていきたいですね。
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